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みんなのレビュー39件

みんなの評価3.4

評価内訳

39 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

地理学的彷徨恋愛小説

2003/11/01 23:06

4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:脇博道 - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公が東京に到着し住まい探しをまず行なう描写からこの小説が
有する移動的快楽にぐんぐん引き込まれていくのであるが主人公が
眼にする表札には鴎外自身のものも有り諧謔的趣味ここに極まれり
といった面白さもさることながら他の同時代作家への皮肉もそこは
かとなく散りばめているあたりが一筋縄ではいかない鴎外自身の複
雑なる性格も伺えて非常に興味深いのであるがさりとて本小説が漱
石の三四郎に刺激されて書かれたものである事は周知のことがらで
あり主人公が漱石の分身ともいえる当代の人気急上昇中の作家の談
話会に出席する場面は前半の山場であるがここの描写は鴎外が漱石
に一目も二目も置いていたと思われる畏敬を含んだ描写としてその
作家の講演自体が現在においても傾聴に値する内容を含んだもので
あることはなにやら本小説が入れ子構造を有しているようにも思わ
れるのであるがこの場での主人公が木下杢太郎の分身たる登場人物
との邂逅を果たす場面はたまらなく良いのであるし以後この2人の
友情を軸としてしばらく話は展開するのであるが上野の西洋料理店
で2人が交わす会話はこれまた先程の談話会に勝るとも劣らない哲
学的考察に満ちていて魅力的でありその直後汽車に乗った際の木下
杢太郎的登場人物が見せる意味深長な素振りはそのまま2人の意味
深長な関係性の端緒ともいえるのであるがそう深読みをせずとも当
時の風物誌的読み方を行ないながら主人公と移動を共にすれば充分
楽しめる訳でもあるのだがあろうことか劇場で邂逅した美しき婦人
との出会いが主人公を恋愛の煩悶にどんどん導いていく描写は読む
側としても中々煩悶を強いられる場面の連続でありこの辺の消息が
漱石の三四郎においての類似した場面では極めて映像的に美しく描
かれており読者に一抹の清涼感を残す語りの巧者としての腕が冴え
ていたとすれば本小説では一途に思念的になっていく主人公の内心
忸怩たる気持ちはよく解るとはいえ中半あたりまでの心地よい速度
感が残念ながら少々そこなわれているのも事実なのであるが三四郎
の軽快さに対峙しつつ本小説を異なる角度において収斂させようと
する鴎外の気概も伝わってくるようでもありこの辺が2大巨匠の創
作の方法論が大きく異なる部分であるとの深読みもつい行なってし
まう訳ではあるが結局のところ本書も三四郎も同程度の頻度で再読
してしまうのはそのやうな差異を超えた所でどちらも優劣付け難い
魅力を有する小説である証しといえる。

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紙の本

一通り読んでみましたが

2017/04/30 13:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る

一通り読んでみましたが、内容をきちんと理解できたとは思っていません。
解説にも書かれていますが、この小説はさっと一気読みするのではなく、
じっくりと読み進めるべきだと思います。
(あと、かなり昔に書かれただけあって、現代に書かれた小説に馴染んでいる人にとっては、この小説は読みにくいかもしれません)

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紙の本

漱石との違い

2022/01/05 19:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

明治時代の文豪として並び称される森鴎外と夏目漱石。ライバル関係とも思えるこの二人、作風がかなり異なっている。夏目漱石の初期の代表作「三四郎」に触発されて書いたというこの作品を読むと二人の違いがとても良くわかる。劇中劇ともいえる文学論のところなどはそれなりに興味深いが、主要テーマの一つである恋愛の書き方は堅苦しく内省ばかりでちっとも面白みがない。視覚的で美しい漱石とはまるで違う。

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2006/05/01 13:48

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2006/12/20 08:01

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2008/02/02 14:05

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2009/05/24 15:32

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2010/07/08 16:15

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2010/07/10 23:40

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2010/07/19 16:30

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2010/11/23 23:33

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2011/06/05 09:29

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2012/04/25 09:25

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2013/09/01 11:56

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2012/05/24 23:50

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