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文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの 上巻 みんなのレビュー
- ジャレド・ダイアモンド (著), 楡井 浩一 (訳)
- 税込価格:1,540円(14pt)
- 出版社:草思社
- 発売日:2012/12/04
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文庫
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紙の本
古代文明崩壊の原因を考察します!
2019/01/04 11:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、中央アメリカのマヤ文明、北アメリカのアナサジ文明、東ポリネシアのイースター島文明、グリーンランドのノルウェー人入植地で起こった文明などを取り上げ、古代において隆盛を極めた文明が、なぜ、崩壊してしまったのか、その原因を追究した画期的な書です。読んでいいくと、様々な新しい視点が見えてきて、歴史というものの不思議さを改めて感じさせてくれます。全米でもベストセラーとなった同書の邦訳版です。ぜひ、多くの方々に読んでいただきたい良書です。
紙の本
過去の崩壊した文明の事例と、現代の我々の文明のあり方との、いくつもの類似…
2017/03/20 21:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最高に面白い。
過去の崩壊した文明の事例についての本かと思ったら、
それとともに、過去の事例から導かれる、現在の我々の社会の行く末についても、
暗示的に推測していくような本だった。
何しろ、第1章のタイトルが「モンタナの空の下」。つまり現在のアメリカ合衆国で
進行形の事例についてなのだ。
第2章では、イースター島についての話。
一七二二年にヨーロッパ人が初めてこの島を訪れたときには、島は
三メートルを超す樹木も、茂みすらもまったくない荒地だった。
ところがこの島はかつては、背の高い樹木と低木の茂みからなる、
亜熱帯性雨林の島だったことが調査により分かっている。
そして島民たちは、巨大なモアイ像を幾つも建造できるほどの文明と
複雑な社会を持っていた。
しかしその島民たちは森林を破壊しつくしてしまい、その結果、
カヌーを製造するための木材も無くなり、それにより
沖に出て漁をすることができなくなり、土壌も痩せて農業も困難になった。
人びとは飢餓に陥り、社会は崩壊した。
どうしてそんなことになってしまったのか、その謎に著者は切り込んでいく。
そして、当時のイースター島の状況と、現代の我々の文明との類似点も見えてくる…。
全体を通じて、著者の知識の広さ、柔軟な思考、洞察の鋭さ、文章のうまさに、驚かされるばかりだった。
第3章より、ある南太平洋の島についての記述を、以下に記載。
『 しかし、やがてこの恵まれた島の人口が、豊富な資源でも支えきれない数にまで
膨れ上がってしまった。森林が切り倒されて土壌浸食が起こり、農業生産力が低下すると、
もはや余剰の農産物を輸出することも、舟を製造することも、島民たちがまともに食べることすらも
できなくなった。交易が衰退するにつれて、輸入していた原材料が不足し始める。
内乱が広がり、地方の武将が次から次に入れ替わり、従来の政治制度が覆される。
恵まれた島の飢えた大衆は、人肉食に依存して命をつないだ。
その島と海上交易を行っていた島々の民は、さらに悲惨な運命に見舞われた。
頼みの輸入品が断たれると、今度は自分たちの島の環境を荒らし始め、ついに生存者が
ひとりもいなくなるまで破壊し続けたのだ。』
紙の本
崩壊した社会の共通点
2019/09/14 20:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コンドル街道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつての栄華が嘘のように滅んだ社会。
その要因は何なのか。場所も時代も違う社会だが、そこにはある共通点があった。
崩壊していった社会の実例とその要因が語られる上巻。
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文明を崩壊させないためには…
2017/04/29 12:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
「銃・病原菌・鉄」をも凌ぐボリュームになる本書。
崩壊した文明と、崩壊を回避し成功した文明との差について、膨大なデータや資料を基に考察しています。結論としては、その土地の環境にあった(環境を壊さないような)社会システム(政治制度や経済制度)を構築することが重要であると著者は考えていると思います。
もちろん、そのほかにも重要なことは多くありますが、それについては本書をご覧ください。
(下巻とレビュー内容は同じ)