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四畳半神話大系 みんなのレビュー

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みんなのレビュー1,556件

みんなの評価4.1

評価内訳

1,556 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

宇宙より広い脳の中の四畳半

2011/10/11 20:20

10人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 家の猫が二階のベランダでお昼寝または、仕事である巡回をしていると、ハトたちが来て、
猫が手が届きそうで、絶対に届かないところに並んで、「ぶっぽ~ぶっぽ~」と楽しげに
鳴きます。過去、ハトを捕まえんと、ジャンプして二階から転げ落ちそうになって、危うく救出された
バトルがあって、ハトたちは絶対安全、ってところで、わざと猫を挑発して「ぶっぽ~ぶっぽ~」
猫は、それを悔しそうに、ええ、実に悔しそうに見ています。
私は、「さくらさん、さくらさん(実名)、どうせ届きませんから、無駄な戦いはやめなさい。
ハトの勝ちです」と肩をぽんぽんとやって、いさめるのですが、それでも猫はくやしそうな
顔をして「このやろぉ~~~~」とハトを見つめています。

 この物語の主人公、京都の大学の三回生の「私」は、家の猫よろしく薔薇色のキャンパスライフを
送れないものだから、悔しくて、人のせいにして、地団駄をふんでおります。
四話からなるのですが、第一話「四畳半恋ノ邪魔者」では、おのれ、彼女なんか作りやがって、
くやしいわいっ!2年間大学生をやってみて、すべて上手くいかぬ。
薔薇色キャンパスラブライフなんてやってるのは東西南北走り回り邪魔するのだ。

 それもこれも、大学に入ってまだ、「薔薇色のキャンパスライフ」なるものに期待を膨らませて
いたときに出会ってしまった小津という同じ学年の男のせいだ、と「私」は言い張ります。
小津という男は、「弱者を鞭打ち、強者にへつらい、わがままであり、傲慢であり、怠惰であり
天の邪鬼であり、勉強をせず、誇りのかけらもなく、他人の不幸をおかずにして飯が三杯喰える」
男である、と「私」はいいますが、なんだかんだ言って、友人といえるのは、つきあってくれるのは
小津だけです。

 この小津という男は、したたかもんで、大した人物なのです。
どんなサークルに入っても上手く立ち回り、情報を得て、妙に逃げ足だけは速く、ちゃっかり彼女も?
しかし、小津に魅入られてしまった「私」は、とほほとばかりに小津に振り回されてしまうことになります。
なんだか、もっともらしい小理屈を並べてみる「私」の本音は「彼女がいなくてさびしい」・・・
「黒髪の乙女」正確に言うと「ふはふはしてて、繊細微妙で夢のような、美しいものだけで
いっぱいな黒髪の乙女」がいい・・・と妙に頑なで、結局それなのかと思いっきり脱力させてくれます。

 大体、薔薇色のキャンパスライフなるものが幻想なのですが、どうしてもとなりの芝生が青く
見えてしまう、自称頭のよい紳士な「私」

 謎の師匠、樋口さん、きりりとした工学部の明石さん、酒豪の美人歯科衛生士、波貫さん、 美しい香織さん
様々な人たちが、「私」の狭い四畳半を中心にちまちまと京都の中を あっちで、あれこれ、こっちであれこれ
そこに、くまのぬいぐるみ「もちぐま」、絶妙な味の 猫ラーメン、突然大量発生する蛾、
『海底二万海里』他、様々なサークルが出てきて 「私」は京都中を走り回ることになります。
それにいちいち妄想して、屁理屈こねて、自分を納得させてもそこに小津がタイミングよく現れ、
「僕は全力を尽くしてあなたを駄目にする。運命にさからってもしょうがないですよ」・・・決定打。

 この物語のすごいところは、その構成力です。四話通して読むと、それが微妙にずれて
再現されるということの繰り返しで、構成が良いというのは骨組みがしっかりしている、という
事ですが、「起承転結」というより「起・反転・斜転・水平転・結」がぐるぐるぐるぐる回り回って
はい、四畳半の世界の出来上がり。という語りの流れの上手さを感じます。

 会社で言ったら、「やりたくないことは、周りに丸投げして、いいとこどり」の小津と
「人が良くて、仕事丸投げされて、泣いてしまう」タイプの「私」・・・だんだん、「私」に
哀愁が漂ってきますが、それでも、小津や樋口さんの情け容赦ない黒い糸でボンレスハムのように結ばれた「私」。
思わせぶりな占いのお婆さんが、ささやくラッキーアイテムは「コロッセオ」

 学生時代(10代)を思い出すと、恥ずかしい~と思うことが多くて、そうそう、頭の中は妄想
だらけ・・・そんなもので、「黒髪の乙女」ですか?私は白髪染めして黒髪にしているが、
やはり若い「私」には実態のわからないもふもふとした、若者らしい「かくあるべき」があるのでしょう。
それでもこれが、若者らしい意外と正しい道なのかもしれません。
ほとんどこの小説は、滑稽小説、哀愁小説とも言うべき空気を持っていて、作者、森見さんの
自虐的な屁理屈がなんとも笑いと哀愁をさそいます。

 しかし、ただのくだらない若者群像か、というと文章の句読点の打ち方は大変美しく、 その物語のずらし方の上手さ、
そして小物使いの上手さ、伏線の張り方の上手さ、 リズムとテンポの良さ、上手さが光ります。
読みやすい文章というのは、ひらがな7割、漢字3割で、そのお手本の文章が三島由紀夫の
『潮騒』の冒頭だと聞きました。
森見さんの文章もなかなかその辺、読みやすさをきちんと考え抜いていると見ました。

 この小説から教訓を得たと言うより、若い大学生がぽつんとひとりで四畳半にいたらどうするかが自分なりにわかりました。
とりあえず 「このさびしがりやさん」と言ってあげるのがいいでしょう。
ほんと、さびしがりやさん。

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電子書籍

大学生は読んだ方がいい

2015/09/10 20:55

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:泉野麻二 - この投稿者のレビュー一覧を見る

大学生活に淡い希望を抱いたものの、いざ3年生になってみれば満足とは言えない結果に…という今どきの大学生が主人公。
結局どこでも出てくる悪友やら、どう転んだって満足いかない学生生活やら。

結局のところ、どう転んだって大して結果は変わらなかったり、満足いく人生というのはそうそう送れないのかもしれないと思えた。
そういう気持ちをモチーフにした良い作品です。

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紙の本

組み合わせは変わってもピースの接点は変わらない

2010/06/05 14:38

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最終話まで読み終わってみると、第一話でほとんど全てが語られていたんだな、と思う。ただ、同じ様な出来事でも、それを捉える側の心理が変われば見え方が変わってくる。
 周囲の出来事が変わるようでいて、結局のところ自分の変わるべきところが変わるまでの過程として必要なのが、二話と三話の試行錯誤なのだろう。

 一回生の時の選択肢の違いによって引き起こされる、三回生のときの出来事の変化が延々と繰り返されるだけなのだけれど、そこには変わらないターニングポイントがいくつかある。そして最終話に至って、それらの関係性が明らかにされるわけだ。
 いずれの話にせよ、訪れる結末は大概の人にとっては十分幸せだと思うのだが、本人は不満が残るらしい。なんて贅沢なんだ。

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紙の本

幾度繰り返そうとも変わらない芯がある

2019/11/04 01:14

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読人不知 - この投稿者のレビュー一覧を見る

人生は選択の連続です。
 人は誰しも「あの時、あちらを選んでおけばよかった」と後悔と共に選択の誤りを振り返る瞬間があります。

 本書には、「あの時、あちらを選んだ」分岐ルートが幾つも登場します。
 どのサークルを選んでも、関わるメンツはどのルートでも同じ。
 関わり方の程度や種類、立ち位置が変わっても、主人公の「私」の性格や行動原理が変わらない為、なんともアレな展開は避けようもなく。

 実は「私」の目を通して見た小津君こそが主人公なのではないかと錯覚する程、小津君の活躍と関与、影響力は大きく、これこそが運命の出会いと強力な縁(えにし)であって、分岐ルートに見える選択肢の数々は、ほんの些末事に過ぎなかったのだと掌の上で転がされた気分になります。
 全体を通しで読んで、再読すると、人の縁の奇妙な力に思いを馳せたくなる多重構成です。

 読めば読む程、主人公のアレな性格が浮き彫りになり、悪縁奇縁に絡めとられた周辺人物たちの幸せを祈らずにはいられません。

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紙の本

読みやすくは無いが好きです。

2011/06/21 20:01

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アメミヤサトル - この投稿者のレビュー一覧を見る

もはや手の施しようのない阿呆だった。大学一回生の時四つのサークルを天秤にかけた私は、その選択を後悔しながらこう思うのだ。あの時、このサークルを選ばなければと。その通り、違う四つの並行世界を書いたお話。結局似たような運命をたどってしまうのは私が阿呆だからか。小津のせいか。 軽快な文章とそれぞれのキャラクター達が魅力的で引き込まれてしまう作品である。言葉の選び方が魅力的だ。何より明石さんが可愛い。アニメも見たが、アニメの方が小津は良い奴であった。小津のくせに「なぜそんな事を言うんですか」「僕なりの愛ですわい」

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紙の本

人生なんてそんなもの。1つの選択で劇的に変わったりしないんだ。

2010/08/17 13:29

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は4話で構成されている。
第1話を読み終わった段階で、「あぁ、これは『太陽の塔』と同じようなものか・・・」と思い、第2話の途中で頭に「?」が浮かんだ。読んだ覚えのある文章がそのまま散りばめられており、主人公も第1話と同じ時間に生きている。少なくとも第1話の続きではないらしい。そこで気づく。カバー裏面にあるではないか。”4つの平行世界”と。そういうことなのだ。

主人公「私」は、大学に入ったばかりの春にどのサークルで華やかなキャンパスライフを送ろうかと迷う。数ある新入生用のビラの中で特に惹かれたのは、次の4枚。映画サークル「みそぎ」、「弟子求ム」という奇想天外なビラ、ソフトボールサークル「ほんわか」、秘密機関〈福猫飯店〉。そして、この4つのビラのうちどれかを選択した時点で、「私」の人生は平行して進んでいく。映画サークルを選択した人生、奇想天外なビラについていった人生、ソフトボールサークルに入会した人生、秘密機関に身を置いた人生。これらの人生が平行して進んでいくのである。
どこかの本か、それとも映画だったか、ドキュメントだったか、それは定かではないが、以前、聞いた(読んだ)ことがある。人は何かを選択するとき、その時点で選択肢の数だけ人生が並行して進むのだと。それ故、異次元だかなんだかわからないが、この世には人の数の何倍もの人生が平行して存在しているのだと。

同じような文句が各話に散りばめられているということは・・・。そうである。どの道を選択したところで、結末はそう変わらない。同じ人間が歩くんだ。1つの選択で劇的な変化が起きるなんてそうそうあるものじゃない。しかし、決して退屈ではなかった。それぞれの繋がりを見つけては愉しんだ。最後の第4話なんて、全てを締めくくるにふさわしい話だ。

私は著者のこの文体が好きである。もったいぶったような言い回し。笑いをこらえられないほどに格好付けた喩え。そのくせ、実際に起きていることと言ったら、些細なことなのである。まぁ、中には程度を越えたものもあるが。
そして、どこかネジが歪んだ登場人物も好きだ。近くにはいて欲しくないけれど。

人生なんてそんなもの。深刻にならないで愉しもう。そんな声が聞こえる気がする。

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電子書籍

四畳半神話大系

2021/10/16 22:02

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る

森見登美彦さんの話しは書き方が独特で面白い
同じような話が何回も出てくるんだけど一つ一つが変わってて面白い

どうしても森見登美彦さんの作品なので学生イコール京大生をイメージして読んでしまうけど京都の不思議な雰囲気と京大生の独特なる個性とがあっているのであり得なくはないと思って読んでしまいました(個人的な偏見だけど)

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紙の本

「また阿呆なもの作りましたねえ」

2011/04/24 00:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る

当時は大して人気もなかった5年以上前のこの本が、今さら本屋で大量に平積みになっていた。なんのこっちゃと思っていたら、どうもアニメ化されたのが好評で、なんとか祭のアニメ部門で大賞までもらったからだと、森見ファンの知人の談。
人気の高い「歩けよ乙女」でも「有頂天」でもなく、なぜ「四畳半」をアニメ化したのか疑問ではあったが、さっそくDVDを借りて観てみると、確かにこれはものすごく出来がいい。ということで、原作も気になってしょうがないので読んでみることにした。

本作は森見氏のデビュー作『太陽の塔』に次ぐ2作目。
京都大学に在籍する主人公が、無駄に高い知能指数をドブ川へと垂れ流しつつ、目指すべき学生の本分を力いっぱい踏み外した挙げ句、不毛なキャンパスライフをぐだぐだと邁進する、という内容は前作と本筋で変わらない。

ただ、少々筋立てが凝っている(凝りすぎている?)点と、フィクション色が濃いという点が違っている。わけても現実離れ寸前のキャラクター設定が出色で、(ヘタレの主人公を除く)各登場人物の八面六臂の活躍たるや、まさしく四畳半狭しといったところか。

「他人の不幸をおかずにして飯が三杯喰える」唾棄すべき悪友。
「中世ヨーロッパの城塞都市のように堅固な」孤高の乙女。
年中浴衣、天狗の高下駄、下賀茂神社の神さま?・・・謎の師匠。

なるほど、このキャラクターたちを映像化したかったわけね。

正直言って、小説としての出来は微妙。プロットが巧妙でおもしろいが、ちょいとやり過ぎというか消化不良気味。主人公のうだうだ学生生活も、元・腐れ大学生の私にしてみれば大いに共感できるところではあるが、そうでなかった人が読んだ場合、どうなんであろうか?間違っても万人受けしない、学生の自主製作映画のようなものだと思って読まれたし。

そんな原作の構成を大幅に書きかえ、足すべきところを足して削るべきところを削ってなお、元のテイストを損なわないばかりか、むしろ森見的世界を底上げしてしまったアニメ制作陣には脱帽。映像の威力は素晴らしい!

ってこれは書評の投稿欄であったか、失礼。

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紙の本

人生は些細な決断の連続

2023/06/10 17:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

凄い小説でした。4編の短篇で構成。大学入学時の些細な選択の相違によって、人生はいかに変化するかという深淵なテーマで、主人公の4通りの大学3年生の春を描写。同様なテーマは、いろんな小説や映画で、主にタイムスリップもの(例えば、重松氏の「流星ワゴン」)として描かれることが多いですが、本作品は秀逸でした。人生は些細な決断の連続。自らを振り返り、「あの時、こちらを選択していたら」なんて考えること自体がナンセンスだと思い知らされました。それにしても、森見さんの着想力は凄すぎて、圧倒されました。

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紙の本

愛すべき四畳半

2022/07/31 13:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シエル - この投稿者のレビュー一覧を見る

森見ワールド全開!!「とっとと恋路を走りやがれ」「僕なりの愛ですよ」「そんな汚いもん、いらんわい」。冴えない大学3回生の「私」と悪友の小津とのやりとりがツボ。普段はクールなのに蛾に出会うと取り乱す明石さんも最高(笑)アニメも原作の世界観がさらに発展していて大好きです。

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紙の本

やっぱりおもしろい

2020/11/02 16:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る

四畳半タイムマシンブルースを読んで、こちも読みたくなって久しぶりに再読。
やっぱり面白い。
四畳半は永遠ですね。

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紙の本

果てのない物語

2020/08/18 17:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る

小汚い四畳半アパートに住む大学生の男とその仙人か妖怪のごとく奇妙な友人たちとの交流を描いた青春物語。四章から成るこの物語は、章が変わるたびに、話が振出しに戻り、同じ主人公の話が繰り返されますが、それぞれ少しづつ内容が変わっています。そのパラレルワールドを繰り返しループするSF手法はまるで手の込んだイタズラのようです。理屈っぽく屈折したユーモア―がこの著者の持ち味でとても面白いです。

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紙の本

人生は変わらない

2020/04/27 09:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にか - この投稿者のレビュー一覧を見る

大学の新歓で4つのサークルに迷いそれぞれのサークルに入った場合の人生について描いた物語。
あの時違うサークルに入っておけばよかったと思ったとしても同じ悪童に絡まれ、ほぼ似たような人生になる。
あれこれ考えるより、時の流れに身をまかせて言ってもいいんじゃないかと思える1冊でした。

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紙の本

京都に行きたくなる

2018/10/28 22:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひいらぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る

アニメ化もされた有名な小説ですね。
この本を読んでいくと京都の色々な場所で問題が起こっていくため、実際の京都をしっているとより楽しめること間違いないです。

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紙の本

大学生の頃を思い出す、が、ここまでじゃなかった(笑)

2018/08/08 22:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る

有名な本ではありましたが、読まず嫌いでここまで来ていました。しかし、旅行で京都を訪れるにあたり、行く道で読もうと決意し、手に取りました。まさか、ここまで面白い本だったとは!
アホな大学生が主人公で、「あの時こうしていれば、こんなことにはなっていないのに!」と後悔しながら四畳半のボロアパートに生活している話です。後悔してる割には、結構楽しそうな学生生活を送っているようにも見えますが(笑)本自体は4つのお話から構成されていて、それぞれがパラレルワールドになっていて、前の話と比較しながら読めて楽しかったです。特に、最後の話の伏線回収能力が凄まじかったです。
登場するキャラクターが皆個性的で、ドキドキしっぱなしでした。
実在の喫茶店や京都の場所が出てくるので、京都を知る人や観光する人は、より楽しめるかと思います。

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