紙の本
自炊初心者必携
2016/06/04 19:49
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投稿者:なかぐろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全編が独特の語り口調で、エッセイとしても面白い。
大抵の人が好きだろう定番の味1~2人分のレシピが多数。
更に、食べきれなかった肉を取っておく際の工夫や、
半端に残ったキャベツやタマネギを使い切る野菜料理も充実している。
1人暮らしの自炊でたびたび起きる、
作りすぎて翌日以降持て余す
材料が半端に余る
といった問題に効果あり…かもしれない。
話のついでに
菜箸に紐がついていたら切った方が良い
食べ終わった皿は重ねない
など生活のちょっとした知恵を理由つきで教えてくれるので、
今から料理を始めるなら食べたい料理のレシピを参照する、
そうでないなら始めからじっくり読んでみるなどの使い分けができそうだ。
紙の本
楽しい口調が甦るような料理本
2015/10/06 11:53
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
基本のことから様々な料理のバリエーションまで、小林カツ代さんが語る形になっていて、そこが何より魅力的。テレビで説明していた時のあの楽しい雰囲気を思い出しながら、すっすっと読み進め、頭に沁み入らせることができる。読みながら、うん、うん、とうなずいてしまいそうになるところも多々ある。難しいことなんて考えないで、まずはやってごらんー。そんな声が聞こえてきそうな一冊だ。
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
入門編ということで、凝ったレシピではないのが嬉しく、小林カツ代さんがしゃべっているかのような文章も好きです。
紙の本
初心者の味方
2015/12/04 14:25
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投稿者:ピコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全くお料理をしたことのない人も、本を見ながら簡単に作れる料理ばかり。本格的とは言えないが、家庭的な味で、充分おいしい。
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料理エッセイでありレシピ本でもある。
あー本当に美味しそう。調理道具や調味料についてのこと、分量が少人数向けで嬉しい。
カツ代先生、ごちそうさまでした。ありがとうございました。
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小林カツ代さんは言わずと知れた料理研究家。なんとなく、読みたくなって購入。非常に平易な内容で読みやすく、お腹が空いてくる本。読んでいて料理がやりたくなる本ですね。
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2003年に出た『実践 料理のへそ!』が元本らしい。
そちらはふつうの新書の体裁で写真などなく、それはそれで役に立つものだったけど、今回はカラーのお料理写真満載、内容もより初心者向けに表現や分量をわかりやすく改めたらしい。
「一人で食べる贅沢」を覚えた著者がおすすめする基本的に1-2人分のレシピなので、単身者、夫婦二人などの人に使いやすい。家族のために料理するお母さんに役に立つ知恵や工夫もたくさんつまっているけど、そうでなくて自分のためにお料理する必要がある老若男女あらゆる人におすすめできる。
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一人暮らしの狭い台所に、世話好きなおばちゃんがどかどか入ってきて言う。
「やれば簡単なんだから、ね!美味しいもの食べなきゃ楽しくないでしょ!」
料理のいろはから教えてくれる料理本だけど、手の込んだ料理をふるまえるようになるための本ではない。一人でも、要領よく美味しいものを食べられるようにするための料理本だ。
出来立てを味わう一番美味しいタイミング、鍋の独り占め、野菜をいかに簡単に取るか……時には栄養バランスなんてものも忘れる。美味しいものを食べたい時は、そんな余計なことは考えない。大胆かつ大胆なレシピの数々。
カツ代先生の陽気さがそのままページに写し取られたようで「葱がピカーッと焼けてくる」など独特な表現もクスッと笑えていい。
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小林カツ代さんがテレビで喋ってるのをあんまり覚えてないんだけど、おばちゃんが手際よくちゃっちゃと料理しながら教えてくれるみたいな料理エッセイかつレシピ本。
"卵は一人1個で充分!2個は断じて多いです。3個も4個も使ってる、なんて威張ってるレストランがありますが、邪道です。1個。Lサイズは許します。"p.20 この「Lサイズは許します。」の可愛さ。好き。
深夜に鯛茶漬けの項目読んで、腹が鳴ったりするのが楽しい本です。鯛茶漬けだけで3通り載ってる。
甘い卵焼きとか、ないわーって思うけど、カツ代さんが言うなら、なくはないかも、くらいには譲ってもいい気がしてきた...
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おしゃべりをそのまま本にしたような文体でさらっと読める。自分のためだけでも、手を抜いても、心がこもった料理を食べるべきというご意見がぐっときた。
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お料理入門、である。再入門できた、そんな気がする。
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少年期に『美味しんぼ』の洗礼を受けてしまったため、食に対してひねくれてしまった。
「スキヤキを食わせるからには、せめて魯山人風のスキヤキくらい食わせてみろ。」というのは、かの海原雄山氏のセリフであり、純情な僕は真面目に魯山人風スキヤキなどを作っていた時期もあった。未だにアサヒスーパードライが飲めなかったりする。
だがね。そのうちそういうのが面倒になってきた。小林カツ代は、そんな僕に手を差し伸べてくれる。
本書の冒頭は、ひとりすき焼き。
「鍋は、フライパンがうまくいきます。ちょっと風情がないけれど。」
風情より楽ちん、確実を。
オムライス。
「断じて高級料理風オムライスは間違っているっ!」
「料理は、火をつけることと同じくらい、火を止めることが大事なんです。」
いい話や。
だし。
「私は煮立っても昆布はコトコト煮てるし、鰹節もしっかり煮出したその上に、ギュッと絞ります。猫もまたいでいきます。」
一番だし、二番だし、というのは料亭の理論なのだ。これを読んでだしとりが気楽になった。
春菊。
「水にさらさず絞らなければ、春菊はびっくりするほど美味しい。」
本当だった。ずっとさらして絞ってた。
水もだしである!
包丁だけは暴利はないです。
などなど。名言なり、気楽な言葉にずいぶん救われた。
なんでも、子どもたちが独立して巣立った後、家族のためでなく自分のためだけに料理をつくるようになって、その中での発見を綴ったものなのだそうだ。
気がつけば食べ物の本ばかり読んでいる。でも素敵な本がたくさんあるから。