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しろいろの街の、その骨の体温の みんなのレビュー

文庫 第1回フラウ文芸大賞 受賞作品 第26回三島由紀夫賞 受賞作品

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みんなのレビュー304件

みんなの評価4.1

評価内訳

304 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

思春期のその先

2015/08/23 16:22

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さら - この投稿者のレビュー一覧を見る

文庫化のタイミングで。
本当に、ぐさぐさとつきささった。
それは、あまりにも自分の小中学生時代を鮮明に思い出されたからだ。
そして、結佳と同じように読んでいる間、行き場のない感情が頭の中で、胸の中でうずいて、息苦しくて仕方ないのに、ページをめくる手が止まらなかった。
読者である私も「女」だということを否応なく意識させられた。
こういう言い方、適切かどうかはわからないけれど、小学生だった、中学生だった、女だからこそわかる描写があまりにも多すぎた。だから余計、きつかった。

その分、ラストはたまらない。
西加奈子さんの解説もすごくよくて、そこで記されていたのと同じように、本当に震えた。泣いた。

その先、は描かれていないけれど、未来を信じずにはいられない。
だって彼女は、彼は、まだ14歳。
逃げずに自分と向き合ったことは、何よりも尊い。

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紙の本

『しろいろの街の、その骨の体温の』

2016/09/28 21:25

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した村田沙耶香の2012年の作品
(文庫化は2015年7月)

ねばりつくようなストーリーと刺激的な描写
読むのはしんどいが圧倒的な引力があって最後まで読み通してしまう

以下、カバーの紹介文から

クラスでは目立たない存在の結佳。
習字教室が一緒の伊吹雄太と仲良くなるが、
次第に彼を「おもちゃ」にしたいという気持ちが高まり、
結佳は伊吹にキスをするのだが──
女の子が少女へと変化する時間を丹念に描く、静かな衝撃作。

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紙の本

完全に、村田沙耶香ワールドにハマった

2016/09/04 15:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

スクールカーストや思春期を鮮明に、時に痛々しいほどにリアルに描いた作品。

いつ捨てられるのかわからない自意識とか、
いつかは芸能人みたいな顔や体になれるんだと信じていたこととか、女性作家さんならではの視点も読みどころあり。

目をそらしたくなるけど、読みたくなる、珠玉の1冊。

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紙の本

思春期の実相

2022/07/18 08:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

小学校、中学校の頃の記憶なんて脳内で理想化されて淡くほのぼのしたものに変貌しているような気がするが、この小説では世界を生々しく痛々しく描いているのにはっとする。大人がそこに抱くだろう郷愁も吹き飛ばし苦いものにする。当時は「スクールカースト」などという仰々しい言葉はなかったし、クラス内での階級なんて意識もしなかったが、ああした日常的なつば競り合いは確かにあった。自意識の地獄に辿り着く前の、煉獄の状態がそこにあって幸福などではなかった。そこを突きつけて作者は読み手には「しょせんは子どもの話だ」と侮ることを許さない。まだ未熟な性への意識、疼きも鮮明に書いているので、読み手は居心地の悪さを感じるはず。それにある意味で閉ざされた、都心から少し離れた箱庭のような白いニュータウンが少女たちの成長(性徴)とも重なり合って印象的。人間は猿山の猿たちのように、ごく幼い頃から内に秘めた衝動に突き動かされて争い、救い難く蠢いているのだ。

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紙の本

コンビニ人間の作家は、やっぱり怖い人

2019/01/27 21:18

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「コンビニ人間」で芥川賞を獲得した作者が、その少し前に発表した作品。コンビニ人間は、ラストにまさにタイトル通りに主人公がコンビニと同化してしまうという強烈なラストが印象に残った快作であり、傑作であった。本作はクラスでは地味で目立たない女の子が同級生の男子を「おもちゃ」にして楽しもうと目論むというとんでもないストーリーなのだが、この人はコンビニ人間同様に、他の人があまり描かないクラスの中で言うと、上から3/4くらいの階層に位置している地味な人の描き方が絶妙だ。私も学生時代にこの階層に属していた女子の名前は一人たりとも思い出せない。それにもまして信子さんが強烈だ、こんな子もクラスにいたような気がする

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紙の本

This is 村田

2017/03/18 19:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

村田沙耶香の作品は
女性の身体を持ちながら
それを持て余す人物が多いのだけれど、
今作は真正面から身体と向き合った作品。

だれもがどこかで琴線に触れるであろう思春期の鬱屈を
越えた先にある確かな性の感触。

あなたが、あなたで、あるために。

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紙の本

ありえそうだけどありえないような青春

2020/02/01 17:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けろん - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公が感じていた女子特有の面倒くささ、クラスの中での立ち位置をわきまえたふるまい、学校のどうしようもない息苦しさ、に共感しながら読み進めた。
ちょいちょい出てくる主人公と伊吹の二人だけの秘密の出来事にドキドキした。
女子はエピソードをくれた男子に恋をし、その恋は妄想と現実によって膨れ上がり、いつしかそれは宗教になる。
この言い回しが気に入った。
人を好きになるきっかけは、驚くほど小さい。
自分に正直になって、自分の価値観にしたがって、人とぶつかっていくことは、美しいなと思った。

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紙の本

初めて

2017/07/17 18:41

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて村田沙耶香さんの作品を読んだ。以前から気になっていて、まず何を読めばいいか友人に訊いて薦められた作品。今まで読んだことがないタイプの作家さんで新鮮だった。瑞々しい感性の持ち主だと感じた。

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紙の本

さすが三島賞

2023/04/03 07:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

何年も前に読んだのですが、未だにインパクトがすごくて、心に残ってます。小学校高学年から中学までの数年間、少女から女性へと変化する過程が描かれます。これから、高校生になり、成人していく彼女達はどうなっていくのでしょうか……

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紙の本

言葉で摩擦

2015/12/27 21:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:uyu - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルとあらすじのアンバランスさに魅かれ、読んでみました。

新興住宅や開発で「成長」していく街と少年少女の心身の「成長」、価値観の「形成」を重ね、丹念に描き、きつい描写も含めて読んでよかった。

いやー、女の子って小学校中学校から大人なんですねー。
男の子ってこんな風に見られてるんですねー。
自分のこの時間は、どんなだったかな。知らない間に傷つけたりられたり、笑って汚して避けて冷めてたんでしょうかねーと考えました。
白い街、暗い夜。それは目から入る景色だけじゃなくて、人の感情や成長のことだっだなと読んでハッとしました。
言葉で摩擦することを覚えた結佳の未来に幸あれ。

大人方々。描写が際どいと思われるかもしれませんが、現役中高生。手に取ってみては。

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2015/07/13 20:54

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2015/07/12 07:13

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2015/08/17 09:07

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2015/07/25 20:10

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2015/08/15 10:59

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