紙の本
「伝統」って感じると、どれも、かなり古いもののように感じるが、意外と浅かったり・・・
2018/04/12 17:12
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投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「伝統」って感じると、どれも、かなり古いものように感じるが、意外と浅かったり、「伝統だ」と言われだしたのが、結構新しかったりするのが面白い。ーーーたとえば、野菜の「白菜」なんかは、明治期に、日本に入って来て、大正期に普及したと本書にある。 また、ある伝統芸能にたずさわる人に言わせると「伝統とは、常なる革新だ」そうだ。 だから、いくら「伝統」でも、古いままじゃぁ、存在しえないのかもしれないとも言えそうだ。 その意味でも「伝統」を疑った方が、いいのかも。
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いつからの伝統なのか。
2021/02/28 16:30
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔からそうだったから、なんて言われても、そんなの戦後からあるいは明治の頃から始まったんじゃないってのは結構あります。
お弔いの時などにどんな服装をするかも、時代と共に変わり、地方によっても違う。
常識はいつから常識になったのかを知る一冊。
紙の本
伝統とは
2018/05/15 21:36
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投稿者:451 - この投稿者のレビュー一覧を見る
年賀状って伝統って言われているけどそもそも郵便制度って前島密からでは?と言う疑問をもって調べていた矢先にこの本を発見。
「伝統」だと思われていたものがじつは案外歴史が短いほうが意外性があるため、諸説ある場合は意外性のあるほうを採用しているような気がするが…まあネタ本としては面白い。
ちなみに年賀状のはなしはありません。
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伝統って移り変わるもの
2018/03/18 11:38
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投稿者:UMA1001 - この投稿者のレビュー一覧を見る
よく知られているさまざまな伝統を言われるものも、そんなに歴史が浅いのかとびっくりするものが多い。伝統という言葉に我々は弱いですが、都合のいいように情報操作されていることがよく分かりました。伝統にこだわらず、その時その時でいいと思ったことをやるべきですね。
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「伝統」で思考停止しないための基礎資料。今後「日本伝統の」と聞いたら途端に眉に唾つけるようになるだろうし、伝統を振りかざす人たちへの視線が生温かくなることだろう。
読んだ上で「100年持ったなら十分に伝統だ」と思うもよし。本物の伝統を見つけて守るもよし。そのためには権威に盲従せずにきちんと調査して裏を取ること。
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<目次>
まえがき 「これが日本の伝統」は、本当か?
第1章 季節にすり寄る「伝統」
第2章 家庭の中の「伝統」
第3章 「江戸っぽい」と「京都マジック」
第4章 「国」が先か?「伝統」が先か?
第5章 「神社仏閣」と「祭り」と「郷土芸能」
第6章 「外国」が「伝統」を創る
<内容>
「へぇ」がいっぱいの本。」そして、「伝統」を言い募る人々の「ウソ」の軽さがわかる本。「美しい国日本」なんてないから。この本が「なんちゃって本」かというと、そんなことはない。きちんと調べてる。特に、「マトリョーシカ」と「箱根細工」の関係は本当に「へぇ」だった。
「伝統」とは?その定義をちゃんとしないとね。もちろん、人によって違うだろうけど…。よく言い募っている政治家たちは、「江戸時代」以前のような口調で、明治~戦前のことを言い募っているよね。ああ、確信犯か…。
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伝統を大切に思う気持ちは素晴らしいことだけど、それってホントに「伝統」なの? という視点を養うのにもってこいな本。
例えば「恵方巻き」。
私は「昔から関西にあったらしいけど、なんかコンビニが無理矢理なカンジで全国モノにして年中行事に仕立てたよねー」という程度の認識でしたが、” 関西育ちの人でも「最近はじめて知った」という人もいる” とのこと(本書31ページ)で、ビックリ。
どうやら、昭和初期に寿司業界、戦後に海苔業界、そして現代のコンビニ業界がそれぞれ流行させようとしてきた歴史があるようで、とても興味深い話でした。
この他、「忍者」「江戸しぐさ」「京都三大祭り」「演歌」などなど、よく見かける「伝統」について、その起源を辿りながら、それが「伝統になっていく経過」を軽妙な語り口で綴られているので、面白く楽しく、時に吹き出しながら読めてしまいます。
単に「こうなんだよ」と結論を示すだけではなく、変化の足取りを解説してくれているので、帯文にあるとおり、まさに「伝統リテラシー」が身につく気がします。
この本を読んでおけば、「伝統は素晴らしい!昔っからこうだったんだから、そのままであるべきだ!」なんていう、薄っぺらで硬直した思考にならずにいられるかもしれません。
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川崎大師と成田不動への初詣が盛ん 方角がいい
節会(祝いの日)の料理だからお節料理
箱根駅伝 昭和62年から日テレが中継開始
明治37年1904三越できる。底からお中元、お歳暮、七五三が盛んになる
平成10年 全国のセブンイレブンで恵方巻き
安楽庵策伝 醒睡笑 1623 or 28 落語の祖
京都 露の五郎兵衛が辻で、大阪では初代米沢彦八が神社境内で落語を始めた 江戸鹿野武左衛門 座敷で
幕末から明治にかけて初代三遊亭圓朝が芝浜、文七元結、真景累ケ淵、牡丹燈籠、鰍沢、死神などつくる
相撲 当麻蹴速と野見宿禰 野見神社、野見宿禰神社のもと
幕末から明治のはじめ 東京 駒込 染井村に園芸業者がたくさんいた そこで、エドヒガンザクラとオオシマザクラを交配してできたのがそみよしの
本居宣長
敷島の大和心を人間はば朝日に匂う山桜花
敷島、大和、朝日、山桜 煙草の銘柄 日露戦争頃
神風特攻隊も
平安神宮は平安遷都千百年紀年祭 1894年
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「〇〇は日本の伝統!」の〇〇について、その由来を調べたもの。約80個の「伝統」について軽く読みやすい口調でまとめられている。
橿原神宮とか平安神宮とか明治になってできたなんて知らなかったよ。ネーミングの勝利だね。
驚いたのはマトリョーシカとけん玉。
そして「京都マジック」で観光客とwin-winの関係を築く京都人最強。
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「年号」や「京都マジック」など「伝統」とされているものが、はたしてどれほど古くから使われているか解説している本。個人的には「この程度で伝統語ってるの!?」という驚きを期待したが、どれも結構年月を経ていて十分伝統的だなと感じた。
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「伝統」的に行われている行事を、詳しく説明してくれていて、歳時記としても使えそう。「言い続けていると、勝ち」的な行事が、この日本には多いし、また民衆も踊らされやすい?いや商売人が上手いんだなぁと感じた。
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繰り返しますが坂本龍馬や幕末の志士への憧れは、「キングダム」で信や王翦や蒙恬の活躍に心酔するのと根本的に同じ。なので概ねすべての問題は個人の嗜好の問題として放っておいてほしいと願う僕としては、「日本人として」とか「XXの人間(学校でも企業でも集団ならなんでもよい)として」という理由で「古き良き」とされるものを無批判に押し付られるのはマジで勘弁してほしいわけです。
バレンタインとか恵方巻とかYOSAKOIとかは企業マーケティングおよび地方創生の観点から見ると素晴らしい大成功事例である一方、明治以降の近代日本政府が推進した結果、うやむやに国の決まりみたいになってしまったものはやっぱりいまでも残念に思います。
そういうのを一覧できる良い本。個人的には「演歌」の成り立ちがとても好き。僕ら世代は演歌の黎明期からオンタイムで観てたってことかー。なるほど。
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著者のツッコミに時々,吹き出しながら,楽しく読めました。
いわゆる昔からあるものが,意外に新しいものが多いことに驚きました。
「伝統」と鵜呑みにせず,自分で頭でよくよく考えてみる習慣をつけてみようと思いました。
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あとがきに筆者が書かれていることが、この本のすべてを語っていると思う。
「これが日本の伝統」に乗っかるのは楽チンだが、「本当にそうなのか?」と自分の頭で考えてみる、ということ。
「伝統」という名にひれ伏し、なんの疑問も持たず、もてはやしがちな、今の多くの日本人。もっと自分の頭で考えないと、それを利用しようとする人の思うツボだよということを改めて確認させてくれた。
読みやすく軽く書かれているけれど、おっしゃろうとしていることはとても重く大事なことだと思う。
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色々な伝統といわれていることの起源を探った作品。
やはり明治以後に作られたものが多い。
個人的には長く続いた伝統でも、明治以後に変容したものがあると思っている。何故変容したのか、変容前の内容をどうだったのか、忘れ去る前に後世に残す必要があるのではないか。