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ある男 みんなのレビュー

第70回読売文学賞小説賞 受賞作品

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みんなのレビュー459件

みんなの評価3.9

評価内訳

451 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

凛と、素晴らしい。一度失敗するとやり直しのきかない世の中になっているという話。

2019/01/07 09:15

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

今のリアルな社会がかなり書き込まれていて小説なのにノンフィクションである、という不思議な感覚。この小説を通して、人が人をどのように判断しているのか、人が持つ過去とは何かを考えることができるとともに、ミステリーとしても楽しめる。Xの正体を探りたどり着いた真実、自分の生い立ちや妻との確執、依頼人の辛い過去やXと過ごした幸福な日々とかなり密度の濃い作品。相手の過去が全くの別物だとしても、自分が相手に感じた感情は嘘ではない。だからその感情を信じたい。

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紙の本

いろんな感情が交錯していきます。

2018/12/08 20:03

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

愛した人はきちんと戸籍もあるのに別人だったって結構コワイですよね。
真相に近づくにつれ奇妙な取引が明かされて行きます。
個人を特定するモノって何だろう、他人と自分を識別するものの不確かさを感じます。
在日である起源と帰化した現在とのアイデンティティに揺らぐ気持ちとリンクしていきます。
いろんな感情が交錯して奥行きがあって面白かったです。

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紙の本

文学界2018年6月号

2019/10/09 00:56

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:1ベクトル - この投稿者のレビュー一覧を見る

550枚一挙掲載。その時の誌面の感じや雑誌の表紙の方が良かった。作品の雰囲気に雑誌全体が寄り添っている気がして。何でかな。文庫本になるのを待っています。単行本も購入しましたが、同じ作品なのに、何でだろう。

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紙の本

名前で左右されるわけではないが

2019/05/31 20:45

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

夫の死、悲しみに暮れる間もなく夫の名前は別人と知ったショック。
なぜに別名でいなければならないのか、その裏に隠れる真実は何?

事件性があるのか、ないのか。
ミステリアスでついつい引き込まれてしまった。

初めてこの作家の作品を読んだが、また違う作品を読みたくなった。

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紙の本

先に

2019/04/02 22:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「マチネ~」を読んで、映像化に備えたいところだけど、こちらもやがては映像化されそうにも思う。
先に読んで備えるのが好きだが、最近、映像を見てから、読むと、セリフが全部俳優の声に聞こえて楽しいことに気がついた。
これは、どっちからにしようかな。

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紙の本

ああかかる日のひととき

2019/02/10 10:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あだじぇっと - この投稿者のレビュー一覧を見る

#生まれ変わるなら そう問われて思い浮かぶのは 凡庸な自分の持ち得ない美貌や才能のカケラでも持てたら、とう程度。ありがたいことであろう。
そうではない、もっと切実に 自分を縛るアイデンティティを棄て 生まれ変わりたいと願う人をモチーフにした作品。

弁護士の城戸は、以前 離婚調停を手伝った里枝から奇妙な依頼を受ける。再婚した夫・谷口大祐が事故で死んだのだが、彼の実家に連絡したところ、夫は谷口大祐ではないらしいと言う。

この谷口大祐探しの過程に、さまざまな要素が盛り込まれている。震災のこと、在日韓国人のこと、ヘイト問題、死刑制度 --- いずれも人権の根幹に関係することであり、それぞれが ”なにを以って 個人はその人と同定されるのか”という アイデンティティの問題を多角的に考えさせてくれる。

谷口大祐をめぐるアイデンティティは、それは哀しく ドラマ的で、物語に推進力をもたらしている。同時に探求者である城戸が自らについて考える --- 自身に迷い 悩み そこからあらためて自分を掴み取っていく過程がとても興味深い。

その城戸と対照的ともいえる人物も登場している。
里枝の前夫だ。
自信があり自己の視点に固着している、ああいるいるこういう”立派な”人! なぜ里枝が離婚したかったか、わかるような気がしたと城戸は感じるのだが、その感覚は読者にもじわりと伝わってくる。

さて、では、人は 外部から纏わされるアイデンティティ --- 身体的特徴、 DNA、家庭や地域・学校といった生育環境 --- から決定づけられてしまうのか?
”ある男”はそこから逃げ切れなかったのか?

それだけではない、と。
最後に里枝と中学生になった息子・悠人 --- 父親は離婚した前夫 --- とのやりとりに描かれている。
悠人に手を差し伸べたのは、”文学”。
その力が悠人の自己形成に大きく力を与えている。
彼の血の繋がった父親、里枝の前夫とはまるで違う人格に育とうとしているのだ。
その姿は一条の強い光を発している。

そして、その光は周囲をも照らす。
城戸もまた、自身の親としての愛情を再確認し前にすすむ力を得る。探し続けた者だけが得る力を。

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紙の本

愛にとって、過去とは何だろうか?

2022/11/20 20:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

大人が読んで楽しめる一冊。
映画化されて再読したが、楽しめた。
妻夫木くんの演技が楽しみ。

里枝が愛する夫は別人だった。
里枝が愛した夫は誰だった?
弁護士の城戸は里枝から相談を受け、自分の出生の悩みから真実の追求にのめり込む。
調べると、他人の過去を自分の過去として上書きして生きる人たちが現れる。

自分が愛した人が別人と分かった時、同じように愛せるだろうか?
今までの積み重ねで今の愛がある。
しかし今までの積み重ねが事実と違っていた時に、自分だったらどう思えるのか。
深く、いつまでも、考え続けたい物語。

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紙の本

全力で花ちゃんを守ってあげてね

2022/02/23 21:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある男が宮崎のとある田舎町で事故死をした、それだけの話(もちろん遺族にとってはそれだけの話ではもちろんないのだが)のはずが、それだけの話でなくなってくる、実は事故死した男は他人の名前を名乗っていたという、「そんな馬鹿な話あるわけないじゃないか」という展開なのだが、読み進むと、あり得る話のように思えてくる、死んだ男は他人と戸籍を交換することで新しい人生をおくることができる、死んだ男にはどうしても新しい人生が必要だったのだ、今のところ私はこの人生に別に不満もなく、誰と人生を交換する必要があるとは思っていないが、ひょっとしたらそう思える日が本当に来るかもしれない。最後に里枝さんと悠人くんへお願い、花ちゃんを全力で守ってあげてください、本当にいいこだから。お前なんかに言われなくても判ってるよと悠人には叱られそうだ

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2018/10/13 17:44

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2018/11/21 18:14

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2018/09/30 12:39

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2018/09/30 17:16

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2018/10/28 01:14

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2019/02/12 00:29

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2018/12/05 01:06

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