紙の本
読み終わらない物語
2019/01/18 08:14
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆が進まない小説家の現実から小説の中へ、さらに物語の中へどんどん進みます。
幻の小説『熱帯』の結末を求め巡り集まった人たちが一人また一人と行方をくらます中、いつの間にか物語の世界へ。
妄想と思い出が支配する不思議な世界から抜け出したそこは・・・。
あいかわらず不思議空間を作り出す森見ワールドでした。
紙の本
逃げ水 蜃気楼 邯鄲の夢
2019/01/14 18:37
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは幻に名前をつけた物語なのかもしれない。
その幻に、語り部であるはずの男は物語に取り込まれたのか。
なんとも不思議な酩酊感のある作品。
出番は少ないが達磨君が可愛かった。
その後「熱帯」氏がどうなったのか。気になる。
紙の本
複雑怪奇
2020/08/18 17:55
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
複雑怪奇でひとを煙に巻くようなはなしでした。「熱帯」という物語を境界として現実と非現実を繰り返し行ったり来たり。そしてどんどんとその境界が不明瞭になり、自分がどちらにいるのかよく分からなくなってしまう。とにかく不思議な読後感が残りました。
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋大賞にノミネートされた事もありますが、ずっと読んでみたいと思っていました。熱帯という不思議な本を読んでみたいと思う反面、手に取ったらと考えると怖くなりました。京都というところには、何か不思議な出来事が似合う気がしました。
紙の本
二夜読破物語
2018/11/23 12:53
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
洗濯物を畳むとちくちくと音がするか?と突っ込みを入れながら物語のマトリョーシカを読んでいくうちに、著者の怠惰さが感染したように感じる心地よさが読後にある書。
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うーん、評価が難しいなぁ。
池内氏が熱帯の謎を解くために京都に行ってしばらくは読む手が止まらなかったのだけど、島が出てきた辺りからどー捉えて良いのやらで戸惑うばかり。
でも、森見さんの作品ってことでOKなのかも。
でも、やっぱりよくわからん。
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やっと読んだ天才モリミーの最新作。相変わらずの面白いのだが、最近はいろいろなチャレンジが裏目に出ている感じ。本作は前半と後半でガラッとモードが変わるわけだが、どっちかに徹した方が良かったのでは、というのが正直な感想。モリミーの復活を見守りたい。
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物語のマトリョーシカみたいなお話だった。迷路にはまり込んでしまって前にも進めず後にも引けないような閉塞感や居心地の悪さを感じてしまった。森見さんの心象風景、葛藤が表れているのかな…?
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前半を一気に読んだが、後半の島冒険はますます謎になる。最後まではもうリアルと虚構は判別できないぐらい…しかし面白い。さすが森見先生
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誕生日プレゼント
森見さんの本で、新刊ということでずっと読みたかった本
うーーーーん…期待値が高すぎたか…?
前編後編にわかれてて、全体としては全てが繋がっている、というようなメッセージのような気がした
千一夜物語と関連していて、千一夜物語を読みたくなったけど、全体的にファンタジーというか、冒険物語!!
森見節はあんまり無かったかなぁ…わたしたちの好きな森見小説ではなかったということで、星3つ…本当は星2.5!!!(好き故に)
ただ、色んな物語が登場するところは好きだった。冒険物語を色々読みたくなった!
あと、色んな人が色んな人の物語を話して、物語のマトリョーシカになるところはとても不思議な感覚がした。けど、森見さんだからそれを真剣に追いかけて、「この人が語ってるのはあの人の話で‥」って読むんじゃなくて、「あれ?なんでこの人はあの人の話をしてるんだっけ?」っていうくらいに気楽に読んだ方が、物語に入り込める(というかそれがこの本な)のかな?って思った
物語のマトリョーシカ、っていう表現はとても好き!そういう感覚に陥るときってたしかにあるなぁって思った。こんなにも物語ノマトリョーシカを連発してる小説もないだろうけど。
最後のオチが、結局自分がいま読んでる『熱帯』に繋がるのも良かった。
伏線を全て回収してくれないと気が済まない人にはおすすめできない本(笑)
森見上級者向け小説だなぁ。
これを通勤時に読まなくて良かったような気はする。
小さい頃の読書体験って必要だなぁと思った
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ふと、途中で前方ページを読み返したときに、開いた適当なページにも関わらず、いま、まさにその部分を読んでいたような錯覚。
あれ?今どこを読んでいたのだっけ?
全体は難解でも断片はスッと入ってくるので頭の中の妄想世界は完全に確立され次元の異なる場面のループでも自在に操ることができる。
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面白かった~!
もう、この“迷宮感”が、読書好き・モリミー(あ、モリミンか)好きにはたまらないです。
まさに、「千一夜物語」ばりの、“物語のマトリョーシカ”状態でした。
読み終わったあとは、自分もパラレルワールドに移動したような、不思議な感覚でした。
確かに、「呆れるような怪作」であります。
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千一夜物語をテーマにした森見ワールド全開の不思議な物語。入れ子構造の話や繰り返されるモチーフに翻弄されているうちに、自分でも物語を紡ぎたくなってくる…
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千一夜をモチーフにした、誰も最後まで読んだことのない「熱帯」という小説にまつわる物語。
第一章から第三章まではこれまでの森見作品と同じく、不思議な登場人物達が「熱帯」の謎を追い求める話だけど、第四章からぶっ飛んだファンタジーになり、そのぶっ飛び具合がこれまでの作品の中でも最高で面白い。
村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」や「騎士団長殺し」を思い出した。
全く着地点が読めないままラストまで一気読みして、読み終わった後はとにかくすごい小説を読んだという感覚が残った。
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小説の中の小説。
千夜一夜物語のオマージュ?
書き口は森見さんならでさの軽妙な言葉遣いで楽しく読んでいたが、話しが進むにつれてよくわからなくなってきた。
読み返したら、あ、と気づくこともあるかもしれない。