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未来への大分岐 資本主義の終わりか、人間の終焉か? みんなのレビュー

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みんなのレビュー70件

みんなの評価4.2

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2020/05/06 09:51

いま、大分岐の時代

投稿者:魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

資本主義の繁栄とは、一部の富者(世界的観点からは多くの日本人を含む)の掠奪による幸福であった。人々の格差や地球環境の破壊という結末が、すでに現実化している。もはや資本主義の「回復」は解決策とはなりえない。これからの社会、ポスト資本主義の世界をどのように創造するのか。今がその「大分岐」の時代に既にあることを、我々はまだ自覚すらしていなかったと思う。すでに得ているものに固執せず、社会を土台から変えてつくり直す勇気が求められる。その行く先を示してくれるのが、哲学なのである。

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低い評価の役に立ったレビュー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2019/09/23 19:50

未来

投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る

人類の未来はどうなっていくんだろうと思いました。一回読んだだけでは正直、理解できなかったので、2回読みました。

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70 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

いま、大分岐の時代

2020/05/06 09:51

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

資本主義の繁栄とは、一部の富者(世界的観点からは多くの日本人を含む)の掠奪による幸福であった。人々の格差や地球環境の破壊という結末が、すでに現実化している。もはや資本主義の「回復」は解決策とはなりえない。これからの社会、ポスト資本主義の世界をどのように創造するのか。今がその「大分岐」の時代に既にあることを、我々はまだ自覚すらしていなかったと思う。すでに得ているものに固執せず、社会を土台から変えてつくり直す勇気が求められる。その行く先を示してくれるのが、哲学なのである。

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紙の本

斎藤さんは「脱成長の人」ではない

2022/05/06 20:26

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:coziro - この投稿者のレビュー一覧を見る

『人新世の資本論』に対して「生産性の向上を否定する脱成長ではダメだ」とする批判がみられるが、
本書を読めば、斎藤幸平氏の思想がそのような単純なものではないことがわかる。
斎藤氏と3人の気鋭の論客との対談集である。

第1部、マイケル・ハート氏との議論では、民主主義の枢要を選挙による政治参加ではなく市民による社会変革運動に見て取る。
社会的共通資本<コモン>をより民主的、自律的に管理するための変革が必要であるという。
そのためには古き良き時代の社会民主主義へ回帰するのではなく、テクノロジーを武器として用い、
資本家に搾取されている生産手段を市民の手に取り戻さなければならない。
しかし問題は、そうした民主的な運動は政治的な力に変換されづらく、長続きしないということだ。
それに対しては、ミュニシパリズム(地域主義)の試みが行われているが、まだ答えは出ていない。

第2部のマルクス・ガブリエル氏との対談はとてもラディカルな内容だ。
ガブリエル氏はニーチェ以降のポストモダニズムへ続く思想の流れを否定する。
ポストモダニズムが相対主義へと繋がり、いわゆる「ポスト・トゥルース」と呼ばれる危機的な状況を生んでいるとする。
このことは、今まさに行われているプーチンのウクライナへの侵略とその論理にも明確に表れている。
誰が聞いても明らかな嘘や、正当化しようのない理屈をプーチンは平然と口にする。
相対主義に打ち勝つためには、自明なものを自明であると認め、普遍的価値を打ち立てることが必要だという(=新実在論)。
多様性の時代だと言われて久しい今、彼の啓蒙主義的な思想はかえって新鮮に感じられる。

第3部のポール・メイソン氏とはポスト・キャピタリズムについての議論が展開される。
ポスト・キャピタリズムとは、資本主義下での生産力の向上が情報技術によってもたらされる時代の到来によって、
モノやサービスを追加生産するためのコストが限りなくゼロに近づく(データのコピーにコストはいらない)。
そのためにあらゆるものが低価格でいくらでも入手できる「潤沢な社会」が出現し、それによって資本家は利潤を蓄積することができなくなり、
ついには資本主義が終焉を迎えるというポール・メイソン氏が提唱する概念だ。
しかし、現実はどうもそのような方向には進んでいないように見える。
それは、GAFAを始めとする資本家たちがポスト・キャピタリズムの力に抵抗しているからだと言う。
市場や情報を独占することによって、情報技術がもたらす価値の民主的、水平的な敷衍を妨害しているというわけだ。

他にもベーシックインカム、グリーン・ニューディール、AIとシンギュラリティなど現代的な論点をめぐって刺激的な議論が繰り広げられる。
新書としてはボリュームのある内容だが、いずれの対談も興味深くてあっという間に読んでしまった。
斎藤氏がただの聞き役に甘んじず、積極的に反論を仕掛けているところも良い。

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紙の本

よき理解者

2022/02/03 02:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:redon - この投稿者のレビュー一覧を見る

斎藤幸平が相手の主張をあらかじめよく理解しており、解説しながら進めてくれるので、こちらの理解もはかどる。特にポール・メイソンに対して、彼のポストキャピタリズム論は技術楽観論ではないかと食い下がっている。最近の社会運動に対するハートの目線、ガブリエルの実在論に基づく提言などにも注目。

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紙の本

貨幣は社会的関係を再生産するテクノロジー

2020/11/12 17:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る

「貨幣とは、社会的関係を再生産するテクノロジーなのです」というマイケルハートの言葉が載っているのだが、とてもいい言葉だと思った。

資本は利潤の集まりなので、産業界が利潤を集められないと資本主義が力を失ってしまうこと。そして、国家も結局は資本の力で動いていることがこの本を読んで何となくわかった。

人間が、資本の力に頼らずに良好な社会的関係を構築できるかどうかが未来への分岐点ってことだと思う。

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紙の本

資本主義の問題点とその解決方法を探っていく

2019/11/29 18:20

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

資本主義の危機に対してどのような策を打ち出すべきか問題解決への道を探っていく。人類は資本主義を本当にこのまま続けられるか。マルクス・ガブリエルについては、予想以上に真っ当な道徳的姿勢が示されていた。思想界が無闇に温存してきたものの精算もあるのだろうか。ドイツの政治的状況とその危機意識の度合いが測れない部分もある。ガブリエルのAI論「AIは倫理をもっていない」(p.203)は政治的立場を超えて読まれるべき。ポストキャピタリズムについて凝縮された議論。斎藤幸平さんはドイツで哲学の博士号を取り専門が経済思想の大阪市立大学准教授。斎藤幸平さんのインタビューとトークがリンクされている。

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紙の本

未来

2019/09/23 19:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る

人類の未来はどうなっていくんだろうと思いました。一回読んだだけでは正直、理解できなかったので、2回読みました。

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2019/11/17 18:12

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2019/08/19 13:17

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2021/04/30 11:24

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2019/09/03 20:39

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2020/01/22 02:46

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2019/09/16 19:46

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2019/09/23 18:28

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2019/09/30 22:01

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2019/10/01 11:59

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