可愛いがお仕事です みんなのレビュー

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投稿者：はちみつ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

大好きな小林典雅先生の、新作です。
今回も典雅節炸裂の長台詞で楽しかった！

典雅先生は、毎回他作品とのコラボネタが仕込んであって、それを見つけるのも楽しみなんですが、今回はいつもより多いなーと思ったら、デビュー15周年で多めに仕込んであるそうです。
（まず主人公が、『ロマンス、貸します』に出てきたキャメロット・キャストサービスの社員だったり、2人で見るテレビ番組が『密林の彼』に出てくる「世界ふしぎガッテン」だったり、ザザ・コミュニケーションズの名前が出てきたり、『老舗旅館に嫁に来い！』の蔦乃屋に泊まりに行ったり…。）

ストーリーは、美形の青年実業家が、人材レンタル会社に偽装結婚相手を頼んで、高校を出て入社したばかりの受と同居を始める…というもの。
攻は優しくて大らかで、でもちょっと天然入ってて、終始甘々です。受はちゃきちゃきしてて節約料理上手で、妄想力で楽しませてくれます。

2人が妄想で馴れ初めを捏造するシーンもすごく楽しかったけど、私が特に好きなのは、2話目の、攻めのお父さんと受ちゃんの対話です。
普通こういう場面ってこう進むよねっていう、よくある様式をことごとく外していく受ちゃんの行動がめっちゃ面白かった！
「君にお父様と言われる筋合いはない」って言われた時の返事とか、ホテルから場所を変える時とか、小切手を出された時の台詞とか、めちゃくちゃ面白い。突然走って行ってモルモット抱っこしたり。
頑固オヤジに臆せず盛大にのろけたり、「いろんな人がいるっていうのが当たり前で、人と違うってことを卑下する必要はないし、ましてや他人が貶めたりするのはおかしい」ってキッパリ言えるとこも素敵だった。

秘書さんもしれっと面白いし、おじさんも枕ラグビー始めたり（笑）、いつも通りビタミン補給できる作品です。

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投稿者：nandakanaa　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

堅実家主夫のはるまくんは、ちびっこの頃からひとりで妄想遊びをしていたので、慧吾に対したときも、ポンポンとアイデアが思いつく。そのテンポが軽快で読んでいて楽しいです。

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投稿者：kurage　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

高卒で人材派遣サービス会社に入ったばかりの春間が、ゲイのセレブ社長（30前？）の偽装婚約者の仕事を引き受けて、一生懸命本物の婚約者っぽく頑張っているうちに、本当に好きになっちゃうラブコメです。
書き下ろしの、攻めのお父さんとの動物園でのやり取りや、攻めが受けの保護者の叔父さんに認められるため体を張って枕ラグビーをするのがすごく面白かったです！
反対する家族に認められるために奮闘するシーンが好きなので！

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公は元気で可愛くて節約料理が得意な子で、四才の時から育ててくれた叔父さんに不毛な恋をしている
叔父さんから離れ自立のための資金稼ぎに丁度いいと人材レンタル会社の仕事の依頼を承諾する
仕事は美形の青年実業家の同棲中の偽装恋人役で、彼の父親の怒りにもめげず胸を張って「人と違っていてもいいではないか」と、言える強さと父親の怒りをやんわり受け流すしたたかで柔軟な考え方、頭のいい子なんだと思う
お相手の彼は大企業の御曹司ながら家を飛び出し極貧から起業しただけあって傑物なのだろうが、恋に目がくらんでデレデレなのはちょっと情けないがしっかり者の主人公の尻に敷かれて幸せなタイプなんだろう

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人材派遣スタッフの新人・春真
その人材派遣に「ゲイのセレブ男性の結婚相手」を依頼する会社社長・慧吾
偽装から始まる･･･は定番ストーリーではあるのでしょうが
可愛く楽しい話です。

ちょっと創造力豊か（妄想力か？）な春真の長台詞も
天然入った慧吾の行動も
（最終的に甥っ子溺愛の絃さんも変だったし）
どれも頬を緩ませながら読みすすめ、
読後もにっこりな感じです。
そして、秘書の諫山さんの存在がまた秀逸で。
彼がいることでさらにこの物語の面白味が増しております。

後書きで作者さんが言っているように
まさに「ビタミンBL」
たっぷり補給させていただきました

余談
作者さんの作品ネタがちょいちょい挟まっているので
そこでにやりとする楽しさも散りばめられています。
（知らなくても全然問題ないのですけれどね）

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投稿者：KoLe　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この作家さんの年の得意とする差カプが大好きです。歳上イケメンがデレッデレになる感じがいつもすごくいいです。そしてまどろっこしくて面白いセリフが今回も炸裂しています。
既刊作品を読んでると、コラボネタを見つけたときににんまりして、いろいろ思い出して世界が広がりますが、未読でも問題ありません。おじさんの職種は新鮮でした。

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投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「偽装結婚から始まる、年の差スイート・ロマンスv」帯より。

『両片思い』がテーマの雑誌に掲載された本編（受け視点）と、文庫書き下ろしのその後談（受け視点、ときどき攻め視点）を収録。

人材レンタル会社で働く受け（18歳）が婚約者のふりをする依頼に応えるのですが、その依頼人はゲ◯でセレブな30歳の青年実業家で・・・

ネタバレがありましす。

偽装結婚のつもりがなんだかんだで本当のカップルになる展開はよくあるお話ですが、そこは「怒濤の台詞量」を誇る小林先生。想像力豊かな受けのおかげで、架空の設定や過程を捏造するシーンも楽しく読めました。また、攻めには悲しい過去があったりと、『両片思い』らしさの焦ったさもあります。

年の差カップルならではの、年上の攻めが受けを優しくリードするほのぼのした雰囲気で面白かったです。

ただ残念なのが、エッチシーンが短かったこと。雑誌掲載された本編は◯股で終わったので、文庫書き下ろしに期待していたのですが・・・思っていたよりページが短く・・・

また、叔父さんの彼女と受けの出会いはちょっと引きました。受けが進路を決める高３だと承知だろうに、叔父さんの彼女は受けの学校帰りに声をかけ結婚を応援してくれと頼むとか、ないわ〜と個人的に思いました（汗）。もっと別の出会いが良かったです。

だから評価はちょっと辛口です。

特典ペーパーは攻め視点による、朝のワンシーン。変態紳士な攻めがいます（笑）。