紙の本
私には難しかった
2020/06/04 21:47
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投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
このような状況なので、今、多くの人に読まれていると聞いたので読んでみたが、正直、私には難しかった。
そういえば、高校生の頃、「異邦人」に挫折していたことを思い出した。
でも、またいつか再読してみようとは思う。
紙の本
危機に対して大切なことを伝える作品
2020/04/05 12:35
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
1人1冊限定で平積みで売っていたため、買いたくなり、購入した一冊。地震、台風、新型ウイルスなど、様々な危機。この本が描くのは中世にも猛威を奮ったペスト。この本の内容は、今の日本や世界の状況とシンクロします。トップの反応や対応などなど。これは1947年の作品ですが、書かれていることは、医師であるリウーを通して危機に対して地道にできる自分の仕事を一つずつ確実に行うことの大切さを訴えるもので、すごく共感できました。訳が難しいのか、そもそもの内容が難しいのか、むずかったですが。
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ペストに襲われた町の様子をたんたんと描いているところが逆にリアルでした。
日常が崩壊しても、いつかはその崩壊に慣れていくのでしょうね。
紙の本
不条理小説の傑作
2001/03/08 19:39
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投稿者:55555 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カミュの傑作。ペストの発生により閉じ込められた町。次々と発症していく市民。不条理小説の傑作。
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重みをもった文章、しかしリズミカルでよみやすい。死とは、生きるとは、宗教とは、そして、悪とは、このような議題の話がすすんでいきます。そして、読み終わると、だれしもが”ペスト”にかかった状態になるのではないか。少なくとも私は、犯されてしまったようです。
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圧倒的な死の病とともに閉鎖された町と、そこで生きる人々の生 アルジェリアの港町オランにペストという、死病が発生する。その拡大を懸念し、市は町をを閉鎖する。逃げることの出来ない状況下で圧倒的な死を目にしての人々の行動を描く。冒頭のねずみの死の描写から、筆者は読者をぐいぐいと物語に引き込む。主人公の医者リウーの心の中の苦悩、人々が抱える別離の悲しみ、様々な人間の感情とともに、物語られる一つの町の話。
僕はまだ完全に理解はしていませんが、よい小説だと思います。
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ペストが流行し、隔離された街での人間模様。人間の醜さ、エゴなどを描き出すので、読後感はよくないです。でも読まずにいられない。そんな作品を書く作家です。
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カミュは「異邦人」での衝撃が強すぎたので、こういった「普通」のストーリーを書かれると逆に肩透かしをくらった気になった。それでもこの小説も良い。
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非日常が日常にくみこまれていく様とか、それが日常に戻る様とか、観察描写がすごいんだろうなあ。ものすごく緻密なかんじがする。
そのなかに差し込まれる、空や風、匂いもまた効果的というか、お見事。もっと読書筋肉がついたら、また、丁寧に読み直してみたい。
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「人間のあらゆる不幸は、彼らが明瞭な言葉を話さないところから来るのだ」というタルーの言葉に思わず頷く。では、何故人々は言語を所有しているのだろうか!
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サラマーゴの『白の闇』と引き合いに出して、本書を褒めている書評を見かけたので読んでみた。
感想としては、確かに『白の闇』同様集団感染モノなんだが、これと『白の闇』では全然性質が違う印象。
文章全体が客観性をもった描写に徹しているのと、併せて劇的・急激な展開が一切ないのとで、ずいぶん静かな印象。
そして『白の闇』が無理やり人間の上っ面を引っぺがして人間の本性をむき出しにしたという感じだったのに対し、本書は「人間が生きていくこととは」といった、人間そのものだけでなく人間が社会に与えるもの、あるいは社会から影響を受けるもの、をも包括したもっと広い対象を描いている。
同じ取っ掛かりを用いて文学作品をものしようと思っても、書く人によってここまで違った作品に仕上がるもんなんだなあ。
作品の持つ教訓という意味では『白の闇』同様素晴らしいものがあったが、エンターテイメント性も兼ね備えている『白の闇』に、個人的には軍配を上げたい。
まあ、冒頭で述べたように、あまり比較するのも適当ではないとは思うが・・・。
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アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。
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〜アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を描く〜
カミュの「異邦人」を見て衝撃を受けたので、その延長で読みました。先入観も下調べも無く読み始めたのですが、登場人物が多いなか、その説明が少なく、最初は入り込めませんでした。しかし、そこはカミュ。気付けばのめり込みました。語り手が誰かと思っていたら、なるほど…彼だったのですね。それで淡々とした内容だった事も頷けます。
しかし深い…。
本当に怖いのは、果たしてペストそのものなのか…この作品において「ペスト」と言う病気は、主題でありながら主題では無い様に思います。カミュの作品は、一度読んだだけでは全てを味わえませんね。
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Yさんが哲学ではなく医者を志したきっかけとなった本。高3のMくんとの話。Who's Pestなど。読む時期がきていたのだろう2007年最後の一冊。淡々とした語り口は難しくないのだが、陰気で長い話だった。確かに頭で読む小説である。ナチスとの闘争を寓意、とか、キリスト教とコミュニズムのあいだの人間的な第三の道を表現、とかいうあたりは最後のタルーの独白の中に。不条理とは?生活に満足している今の私には実感が湧かない。
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カミュといえば「異邦人」ですが、個人的にこちらのほうが好き。
ペスト蔓延で隔離された村の人々の絶望や苦悩、そして希望が力強く描かれています。
現在、批評作成中。