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出版界に興味ある人、
英語で収入を得たい人、
作家を目指している人、
そういった人には文句なくオススメ。
面白い。
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出版翻訳家を目指し、売れっ子になり、トラブルに巻き込まれて闘い、燃え尽きるまでが軽妙な文章で書かれていて、とても読みやすかったです。才能のある方のようなので、翻訳の仕事以外のことで力を奪われて廃業されたのはとても惜しいことだと思います。フリーランスのつらさを感じました。
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翻訳家。立場はフリーランス。出版社という組織に対して立場は弱い。世間に知れたらまずいと分かってることをしている時点で組織ぐるみで翻訳家を舐めてるし、下に見ている。自作の著者であっても同じなのだろう。不況とか事情があるのは分かるが、適当に嘘をついてごまかすとか放置プレーとか当たり前の世界だとすると嫌気がさしても無理はない。
結末は、本人訴訟をしたことが業界にしれわたって、出禁になってしまったのかと思ったがそうではなく、本人の心の問題だった。
この本の三五館シンシャさんは誠実な対応だそうで、こういうところの本が売れて欲しいなと思うし、著者や翻訳家、出版社がいい関係を築いて紙の本を盛り上げていってくれないと、ますます電子書籍にとってかわられてしまうと思う。
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翻訳家の仕事って大変なんだなあ
すごいキャリアをお持ちなのに
きっと復活されますよね
今度はきちんと契約書を交わして
フリーランスの立場は弱いんですよね
たくさんの方が泣き寝入りされているのでしょうか
辛くなりました
この本を出版した三五シンシャ すごい
ただ文章がなめらかでなくて、怒りが溢れすぎていて
こちらの心に響いてこなかったのが残念
≪ えっ 驚きの連続 出版業界 ≫
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私は読み終わって、「フリーランスって立場が弱い弱いと思っていたけれど、本当に大変なんだな…」と著者にめちゃくちゃ同情したのだが、Amazonのレビューを読んでると、「著者はわがまま」「一緒に仕事するにはめんどくさい」みたいなコメントを見かけてびっくりした。
自分自身もフリーランスとして仕事を引き受けることがあるので、会社側の人がいかにこちらの事情を理解していないかというイライラは半端ではない。
しかし、筆者のバリバリ働く、とにかく訳しまくる、みたいなパートは読んでいて気持ち良かった。それだけに、フリーランスがもっと守られる社会であれば、筆者はまだまだ現役の翻訳家でいられたのかと思うと悲しい気持ちにもなった。余計なお世話だけど。
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読み続けていくうちに、当事者でもないのに腹が立って気分が悪くなり一旦本を閉じた。でもなぜ著者は翻訳家を辞めたのか知りたい一心で読み続けると、ベストセラーの成功体験や裁判の勝訴などあり、最後まで読むことができた。著者が出版社から受けた酷い仕打ちだけの内容だったら最後まで読めなかったかもしれない。
どんな業界でもやりがい搾取は許されない。こういう勇気ある方が、自分のことだけでなく、他の翻訳者の方を思い行動されたことに称賛したい。
NHKがドラマ化しないかな。多くの方に知って欲しい。
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翻訳プロフェッショナルによる翻訳出版業界の問題点が、鮮やかに、詳細に、軽快に描かれている。外国書籍の翻訳プロを目指すなら必読の書だと思う。それにしても翻訳家という職業は大変なんだなあと・・
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内容の6割が出版社相手の裁判というトンデモなく面白い内容。赤裸々に内幕を買いてある。個人的にはもうちょっと出版社と妥協すればいいんじゃないかと思うが、そこで妥協しないメンタルが著者が一流の翻訳家になれた理由なのだろう。
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自分も昔、語学を学びたくて海外留学をした経験があるので、語学を勉強して、その語学だけを職業にしていくことの難しさを感じた。また、翻訳家という職業が不安定で厳しい世界であることを痛感した。
このお仕事シリーズの本は、職業の闇の部分を知ることができるが、著者のグチを聞かされているような気分になる時がある。闇を知るためにはやむを得ないのか…。?
著者が結婚相談所で知り合った女性から言われた「そんな仕事ばっかりやってて、つまんなくないですか?」の一言にプライドを傷つけられた感が、著者の負けず嫌いな個性が出ていて面白かった。
p136のスペイン村の注釈の文章が、女性に対する無関心や怒りが込められているような気がして、クスッと笑いが込み上げてきた。
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翻訳が好きで誠意をもってやってきた仕事で、ひどい仕打ちをされる今の翻訳業界に唖然としました。 それに負けじと訴訟で戦ってきた著者の並々ならぬ努力に胸が痛みます。
そしてそんな才能ある著者を結果的に業界から離れてさせてしまう節末に、ショックをうけました。
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ついに読んでしまった。
『出版翻訳者なんてなるんじゃなかった日記』
うわさには聞き、ああかもしれないこうかもしれないと思い描きながら、実際に書棚に置かれているのを見、やはり読むしかないかと覚悟を決めた。本当は読むのがこわかった。わたし自身、出版翻訳から足を洗った人間だから。
けれども、読み進めるうちになんだか楽しくなってきた。同じように出版翻訳を辞めたといっても、意外と理由は違うらしい。
自分は著者ほど名誉欲がなかったので、「名前を出すから……」と条件交渉に持ち込まれる方がよほどいやだったし、翻訳以外のお仕事も望んではいなかった。確かに、訳者として名前が出なければ、実績として見劣りはするが、名前を出すことは文責を負うことに他ならないため、その重圧と闘う方が厳しかった。もっといえば、自分に力量がなく、訳すスピードも遅いために、その責任の重さの割に一向に稼げないことの方がつらかった。
また、著者は出版社にずいぶん酷い目に遭わされたが、幸い自分はそんなことはなかった。確かに出版界は、他業界に比べれば驚くほどいいかげんなことが多く、胸が痛くなるようなうわさも聞かないではない。それでも、さすがに本書に出てくるような話を聞くことはなかった。ひょっとしたら、著者が出版界を去った8年前よりも、ある意味(不況はともかくコンプライアンスの面で)状況は改善しているのかもしれない。あるいは、それこそが著者の功績だろうか。
ただ、一度、翻訳に身を投じた者として痛烈に共感したのは、良質な翻訳にしたいということ。そのためなら、ありとあらゆることを犠牲にする覚悟で1冊の本に挑む。自分はその犠牲を払い続けることができなかったが、著者のような翻訳に生活すべてを捧げることのできた翻訳者が、こんな憂き目を見てしまったことは、出版界全体にとって大きな損失だったと思う。同時に、そんな損失を出すはめになった、いや、出さざるをえなかった出版界に同情を禁じえない。
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わかってはいたけど、本を出すってほんとに大変…。
読み初めは原稿料がもらえればいいような気がしてたけど、書いた本が出版されないのは自分を全部否定されたような、ものすごくしんどいことなのが、だんだんわかってきた。
書店の人間として、こうやっていろんな人が関わってようやく出版された本をがんばって売りたいという気持ちはすごくあるけど、実際、なんでこんな本出した??っていう本もある…でも敬意をもって売っていこう!
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一般人には分かりにくい仕事に携わる人びとによる告白「XXXほにゃらら日記」シリーズの一つ。このシリーズは売れているようで立て続けにシリーズ化されている。
本書では、出版翻訳を専業にしていた宮崎伸治さんが、出版翻訳家を目指した修行時代、念願の翻訳書を出版した売れっ子専業時代、そして理不尽な出版社との戦いを経て疲れ果てて筆を折るまでの過程が描かれている。大変な人生だったと思うが、軽妙な語り口でとても読みやすかったしおもしろかった。
種々の仕事に就いたり留学をしたり、目標に向かって一歩ずつ歩みつつ、どうすればなれるのか良く分からない出版翻訳家となるために試行錯誤していく著者の歩みは勉強になる。出版翻訳家でなくとも、なりたい将来の自分をがある人にとってはその挑戦はとても参考になると思う。また、出版業界に特有な事情もあるだろうが、納得いかない理不尽な仕打ちには泣き寝入りせずに後に続く人びとのためにもしっかりと戦う姿勢も重要だと感じた。本書後半に描かれる、出版者相手の調停や本人訴訟の過程などのノウハウはもっと詳しくハウツー本として出してくれてもおもしろい。
著者はとても真面目な性格なのだろうと思う。普通の人なら自分の損得を考えて適当に手を打つところでも引かずに訴訟まで持ち込んで戦っているなと感じた。そして勝利を勝ち取ってはいるが、やはり精神を病んでしまったようだ。普通に人にとって、理不尽な仕打ちに徹底的に戦うというのは難しことであり、トータルで見れば逃げることも重要かもしれない。
著者は出版翻訳家としては筆を折ったようだが、是非これからもエッセイなどを出し続けて欲しいと感じる一冊だった。
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一般に内情を知ることができない職業の人たちの「日記」のシリーズ。交通誘導員を読み始めて、あまりの現実に脱落。こちらは出版に携わる人間として、おもしろく読めるかと手に取った。
が。
途中まではやはり愚痴が連ねられており、脱落しそうになる。その反面、こんなに論理立てて相対することができる著者を尊敬もする。出版社側からしたら「めんどくさい」人なんだろうなと思ったりもする。
最後に、裁判に勝って満額回答を得た後に、精神のバランスを崩してカウンセリングを受け、涙を流す場面では
胸に来た。自分の損得だけを考えるのではなく、翻訳者全体のことを考えながら行動する態度も尊敬する。
惜しむべくは、彼が翻訳の筆を折ってしまったこと。いつの日にかの復活を願う。
出版業界の端くれにいる身として、本当にこんな編集者がいるのかな? 出版社がこんな態度を取るのかな? というのが疑問でもあった。私の近辺にも、見聞きする範囲にもないから。見聞したことがないから、「ない」というわけではないが。著者は大げさなんじゃないの?と途中までは思ったけれど、結末を読むと真面目で正義感にあふれる彼の性格から、そんなことはないんだろうなということがわかる。
読後感は、悲しい。出版関係者として。そして、晴れやかな気持ちにもなる。こういう文筆家がいるということに。
このシリーズの挿画、とてもきらい。
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語学を勉強している者にとっては、すごくキラキラした憧れの翻訳家。その翻訳を職業にすることの、現実の難しさを痛感した。もちろんキラキラとした面もあるけれど、その裏にはどれだけの労力がかかっているのか知らなかった。今度、翻訳された本を見つけた時は翻訳者の名前もしっかりと見ようと思った。