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オクトーバー・リスト みんなのレビュー
- ジェフリー・ディーヴァー (著), 土屋 晃 (訳)
- 税込価格:1,045円(9pt)
- 出版社:文藝春秋
- 発売日:2021/03/09
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文庫
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紙の本
逆光とっ先入観。
2021/05/03 13:33
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終章から始まり、第1章で物語が完結する逆行ミステリー。
誘拐犯に愛娘を人質に取られたガブリエラと、彼女に協力していると思われる男たち。
彼らと誘拐犯による駆け引きの結末から物語は始まり、それまでの経緯が過去に遡る形で語られていく。
結果が先に提示されることで、読者は勝手にそこまでの経緯を頭の中で予測してしまう。
だからこそ、本作では原因が明かされることがミステリーにおける種明かしになっており、自らの予測が見事に足元から覆されるのだ。
原因と結果を逆転しながらも、ミステリーとしての質は衰えるばかりか、巧みな伏線やミスディレクションによってさらに素晴らしい作品となっている。
私たちの先入観や固定概念をうまく利用し、アッと驚くような結末を描くことができる著者の手腕に感服するばかり。
結末という一つの部分に焦点を当てることで、物語の全体像はこういうものだと決めつけてしまう。
しかし、原因が徐々に明かされていくにつれて思い描いていたものとは、全く異なる全体像が浮かび上がってくるのだ。
眼前に突き付けられた真実が、いかに断片的で表層的なものか是非味わってほしい。
紙の本
やはりディーヴァーは天才
2022/01/23 14:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
後ろの章からから読む小説。後ろから読むため、置かれている状況がまず分からず、初めは各章のつながりがなかなか把握しづらかったです。結末の章が分かってるんって、面白ないやんと思ったのですが、途中からは、徐々に視界が晴れて世界が広がっていくような感覚を体験できました。この逆から読むストーリーを作ったディーヴァーはやはり天才。普通の作品よりも、はるかに難しかっただろうなあと感心。
紙の本
ジェフリー・ディーヴァーは裏切らない
2021/08/01 18:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mamo - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は最終章で始まる。
最初に結末を知ってしまうミステリーなんて・・・
と思いながら読み始める。
特に面白みはない。時間が逆転しているので何度か読み返しながら・・・
ところが、第4章辺りにまで遡ったら、エッという驚き。
そこからは一気に予想外の展開へ!
矢張り、ジェフリー・ディーヴァーは「凄い!」の一言。
紙の本
完全にまいりました!
2021/05/31 11:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初はこの作品どうなのかなと思いつつやっとわかったこの作者の意図。そしてそれは読者を楽しませて驚かせる大きな仕掛けでした。
大したことではないのに文章と時間の運びでこんなにも小説は変わるのだと実感。