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オクトーバー・リスト みんなのレビュー
- ジェフリー・ディーヴァー (著), 土屋 晃 (訳)
- 税込価格:1,045円(9pt)
- 出版社:文藝春秋
- 発売日:2021/03/09
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文庫
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紙の本
騙されて幸せな読後感
2022/05/16 16:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
騙しの天才である。物語の最終章から文章は始まるが、細かい章立てにより、2日間の時間を辿る。オクトーバーリストという意味不明の何か高価値な代物が、物語を駆動していく。最終章でカラクリが明らかになると、思わず読み返してしまう。逆向きの長編小説は、とっかかりは大変だが、次第に読む勢いは増すものだ。
紙の本
結末がわかっているのに騙されるミステリー
2021/11/01 19:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんて凄い小説!ミステリーなのにラストの最終章から始まり、そのまま小刻みに時間軸を少しずつ逆行していく。なおかつディーヴァーお得意のどんでん返しの応酬も勿論ある。アイディアといい、構成力といい、もはや天才的。普通はこの後どうなるの?って読むものだけど、この前に一体何があったの?というのが気になって、ぐいぐい引き込まれてしまう。最初は何が起きてるのかさっぱりわからないのだけど、逆行するに従って徐々に事情がわかってくる。そして第1章にたどり着いたとき、間違いなくみんな最終章を読み直し、やっと腑に落ちるはず。
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さすがディーヴァー!
2022/02/20 18:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「逆行する時間軸」という構成が斬新で、章が進むたびに事件の見え方が変わっていくのが面白かった。真相を知ったら読み返さずにはいられない!
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逆光とっ先入観。
2021/05/03 13:33
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投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終章から始まり、第1章で物語が完結する逆行ミステリー。
誘拐犯に愛娘を人質に取られたガブリエラと、彼女に協力していると思われる男たち。
彼らと誘拐犯による駆け引きの結末から物語は始まり、それまでの経緯が過去に遡る形で語られていく。
結果が先に提示されることで、読者は勝手にそこまでの経緯を頭の中で予測してしまう。
だからこそ、本作では原因が明かされることがミステリーにおける種明かしになっており、自らの予測が見事に足元から覆されるのだ。
原因と結果を逆転しながらも、ミステリーとしての質は衰えるばかりか、巧みな伏線やミスディレクションによってさらに素晴らしい作品となっている。
私たちの先入観や固定概念をうまく利用し、アッと驚くような結末を描くことができる著者の手腕に感服するばかり。
結末という一つの部分に焦点を当てることで、物語の全体像はこういうものだと決めつけてしまう。
しかし、原因が徐々に明かされていくにつれて思い描いていたものとは、全く異なる全体像が浮かび上がってくるのだ。
眼前に突き付けられた真実が、いかに断片的で表層的なものか是非味わってほしい。
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やはりディーヴァーは天才
2022/01/23 14:38
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
後ろの章からから読む小説。後ろから読むため、置かれている状況がまず分からず、初めは各章のつながりがなかなか把握しづらかったです。結末の章が分かってるんって、面白ないやんと思ったのですが、途中からは、徐々に視界が晴れて世界が広がっていくような感覚を体験できました。この逆から読むストーリーを作ったディーヴァーはやはり天才。普通の作品よりも、はるかに難しかっただろうなあと感心。
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ジェフリー・ディーヴァーは裏切らない
2021/08/01 18:43
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投稿者:mamo - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は最終章で始まる。
最初に結末を知ってしまうミステリーなんて・・・
と思いながら読み始める。
特に面白みはない。時間が逆転しているので何度か読み返しながら・・・
ところが、第4章辺りにまで遡ったら、エッという驚き。
そこからは一気に予想外の展開へ!
矢張り、ジェフリー・ディーヴァーは「凄い!」の一言。
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完全にまいりました!
2021/05/31 11:32
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初はこの作品どうなのかなと思いつつやっとわかったこの作者の意図。そしてそれは読者を楽しませて驚かせる大きな仕掛けでした。
大したことではないのに文章と時間の運びでこんなにも小説は変わるのだと実感。