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紙の本
歴史観が変わる
2022/02/10 16:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いて座O型 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと官僚制度がなく、行政機関もなかったところへ、急に律令国家として隋唐の官僚制を導入したらどうなったのかという観点での古代日本史概説書。
確かにそれはそうかも!という内容が多く、これまで大化の改新や壬申の乱を経て、急ピッチで国家としての体裁が整っていたかのように思い込んでたけど、そんな簡単なものじゃないというのが、実例を踏まえてよく理解できる。
ちょっと事例が些末な部分だったり、あんまり説明が十分でないところもあるんだけど、古代日本観が変わる一書。
紙の本
日本人は勤勉でない
2021/12/31 12:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人というと「勤勉」「仕事が丁寧」というイメージが独り歩きしているが、そういうフリをしているだけの怠惰な人をたくさん知っています。
この本は、私の感触をしっかり裏付けてくれました。
すごく笑えます。
電子書籍
古代官僚の勤務実態
2022/04/23 21:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代律令制の官司たちが無断欠席を繰り返し、儀式も代返ですますという驚くべき実態が明らかにされている。それも平安期になって律令制が弛緩したからではなく強力な専制君主だった天武天皇の頃から(いやもっと前の大化前代から)いい加減だったというから驚く。それを取り締まる側の朝廷も厳罰はせずある意味黙認していたとのことで大陸での厳罰主義との違い、よく言えばおおらかな、悪く言えばいい加減な古代社会の実態が知れて勉強になった。
紙の本
興味深い
2021/04/13 13:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代日本の官僚の働き方について、いろいろな角度から分析されていて、興味深く読むことができて、面白かったです。
紙の本
古代官僚の勤務実態
2021/05/15 15:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
律令国家成立前後から奈良時代末・平安時代初期までの下級官僚(実務官僚)の勤務実態を歴史資料から書き下ろした新書。現代の感覚では国家官僚は規律正しく勤勉で夜遅くまで働くと思っているが、古代の中央政府に努めていた官人は天皇・国家に忠誠を尽くし働いていたとは到底考えられない勤務ぶり。それでも政府は寛容な態度で臨んでいた。それで政府・行政が動いていたとは。歴史の一部を覗き見る一冊。
さぼっていた官人がどの様な生活をおくっていたかも知りたっかた。
紙の本
個々のエピソードとしては面白いが
2024/04/27 14:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
奈良時代から飛鳥、平安時代にかけて、天皇による「専制君主国家」というイメージが強いこの時代であるが実は官僚には「怠業・怠慢」、あるいは「代返」が常態化していたという。個々のエピソードとしては面白いものもあるが身分社会ゆえであり、これを「寛容」や「鷹揚」、「官僚に優しかった」とするのはどうなのかという感じもする。『ピープス氏の秘められた日記』のようなユーモラスなものを狙ったのかもしれないがあまりうまくいっていない。