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  3. mayumiさんのレビュー一覧

mayumiさんのレビュー一覧

投稿者:mayumi

228 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本燔祭の丘

2011/01/30 20:00

良くも悪くも、きちんと終わりましたよ。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 建築探偵桜井京介シリーズの最終巻。

 よくもわるくも、ちゃんと終わりました。
 うん、広げた風呂敷をちゃんと畳みましたって感じ。

 とはいえ、京介の父親に対しては、謎が、というより理不尽さを感じます。
 同時に、京介の妹の哀れさときたら…。
 女性キャラに対して、なんだかんだと冷たいよなと思うことが多かったけど、ここに極まれりって感じでした。
 ま、その分神代教授が、オヤジ化しててそれはそれで嬉しかったんですけどね。

 結局のところ、<親>にきちんと養育されなかった子供たちが、疑似親を得て<大人>になっていく物語だったのかと思います。
 つか、人の親となることで、人は人として成長していくということなのかもしれない。

 ともあれ、なんだかんだとすごく楽しませていただきました。
 ホント、トリックのための家じゃなくて、建築物としての家が、ミステリーのメインになっていたことが何よりもうれしいシリーズでした。

 ありがとうございましたm(__)m

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紙の本猫物語 白

2010/11/30 21:20

孤独という絶対に立ち向かう少女

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 2学期の初日、羽川翼は1匹の虎に遭遇する。
 これは、虐待されてきた子供が、自我を取り戻す話だ。

 いままでのシリーズが阿良々木の一人称で語られていたのに対して、これは、羽川の視点で語られる。
 そして、ここには阿良々木の空白という絶対的な絶望がある。

 残酷な日常を、残酷だと認識しないことでやりすごしてきた羽川が、恋をしたことで自我が芽生える。が、その葛藤が怪異を産む。
 恋する少女は、このように膨大なエネルギーを秘めているものなのだ。
 
 それにしても、ひたぎいわく「王子様のような」という阿良々木が、本当に王子様のようで妙に感動してしまった。
 そりゃ、羽川も好きになってしまうしかないよね。
 
 やっとその家の<子供>になれた羽川の最後の言葉が、胸にしみた。

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紙の本音もなく少女は

2010/10/11 20:11

最後のページで打ち震えました

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「神は銃弾」のテランが描く聾唖の少女の命の物語。

 貧しいイタリア移民の子供、そして聾唖者として生まれたイヴ。
 彼女を最低の生活からすくい上げたのはドイツ人移民で、孤独に暮らしているフランだった。

 娘が、底辺の生活から抜け出すには学問が、手話が必要だと奔走する母親の姿にまず心打たれる。
 そして、そんな母子を助けるフランの壮絶な過去に胸が痛む。

 その上、イヴにも不幸が降りかかってくる。

 けれど、彼女は何度でも立ちあがる。彼女は、自分の命を母が与え、フランが守ったものだと、知っているからだ。命はそのようにしてつながっていくものなのだ。

 それにしても、出てくる男がどいつもこいつも、最低野郎なのだ。(イブの恋人など例外もいるけど)
 なのに、憎みきることができない。
 母親を虐待し、イブを苦しめ続ける父親でさえ、憎みきることができない。彼は彼なりの、それしかできない生き方をしていたのだと、思ってしまう。憐れみさえ感じてしまう。

 この作品の本当にすごいところは、そこなのかもしれない。
 憎しみは何も生み出さない。愛だけが、人生の光なのだと。

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夏目の確かな成長が感じられる2本

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 *偽りの友人
 *月分祭

 夏目の小学校の時のクラスメイト、でも、変わった子供だった夏目をいぢめていた柴田が、突然やってくる。
 「こっちでは友達出来たんだ」とか「すまし顔のくせ人の顔色ばかり気にしていたのに」とか、相当嫌み言われるのになんだかんだと付き合ってしまう夏目のお人よしっぷりに、やっぱいい子だなぁと思うのであった。
 しかも、家のお使いを手伝ってもらったことをとっても恩義に感じてたりして…。
 柴田が好きになった女の子は、妖かしで、それゆえに夏目は柴田にひどいことを言われたりするんだけど、かかわった以上途中で放り出したりは決していない夏目の強さが、愛おしいようで危なかしくて不安だったりするのである。
 でも、この強さも優しさも、この町にきて藤原夫妻や友人や、それこそ妖かし達に触れてきたからなんだよね。
 最後にちゃんと夏目に謝れる柴田も、素敵だった。

 「月分祭」
 また、やっかいごとに引き込まれる夏目。
 頼まれると嫌と言えないのは、ま、仕方ないかww
 やっかいごとには、名取もからんできていて…。はからずも、名取との距離が近くなる話だった。
 違うからこそ補っていける、と思うようになった夏目は、また一つ成長したんだね。

 心にしみるいい話だった。

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紙の本沼地の記憶

2010/05/01 19:51

ノブレスオブリージュの行方

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 高校教師の主人公は、自分のクラスに殺人犯の息子がいることを知る。
 
 アメリカ南部、人種と階級の区別が色濃くのこる時代と地域で、恵まれて育った主人公は、殺人犯の息子に手を差し伸べようとする。
 物語は、主人公が過去を回想するという形で、現在と過去が交錯していく。また、間に警察での証言や裁判での様子がはいってくる。
 まるで、真綿で首をしめられていくようだ。
 悲劇の種はあちこちにあり、それは些細なきっかけで芽吹く。また、<正しくあること>が間違った思い込みを誘い、それによって人生が歪んでいく。
 主人公は彼なりの<ノブレスオブリージュ>(持てる者の義務)だったのだろう。が、そこに偽善という味がなかったとはいえなくて、結局のところそれが彼を苦しめ続けているのだろう。
 そしてまた、苦しみ続けていることで、彼は贖罪をもとめているのかもしれない。が、それは欺瞞なのだろう。

 ラストに震える。
 光は、残酷である場合もあるのだ。

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紙の本大作曲家たちの履歴書 下

2010/02/16 20:42

西洋音楽がもつ普遍性を再認識させてくれる良書

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 大作曲家の生涯を、多角的にでもさっくりと描いたエッセイ集というより学術書。

 取り上げている作曲家は、
 バッハ
 モーツァルト
 ベートーヴェン
 シューベルト 
 ベルリーオーズ
 メンデルスゾーン
 ショパン
 リスト
 ワーグナー(以上、上巻)
 ヴェルディ
 ブラームス
 チャイコフスキー
 フォーレ
 プッチーニ
 マーラー
 ドビュッシー
 R・シュトラウス
 シェーンベルグ
 ストラヴィンスキー(以上、下巻)

 雑誌掲載をまとめたということだが、バッハとモーツァルトは書き下ろしで、その二つが圧巻。
 この密度、クオリティーでいくのかと、覚悟して読んだら…。
 こういう並びにすると、やっぱり年代順、つか、音楽史的にならべざる得ないんだろうけど、それゆえにだいぶ損してるよね。

 にしても、まず、その作曲家の人生の概要があり、生きた時代のざっくりとした説明があり、ルーツがあり、そして人生にそったエピソードをならべていくという構成が、むしろ斬新で面白かった。
 ま、いちいち女性関係を問題視するのはどーかと思いましたけどねww

 と、結局のところ音楽家って、変人だよねってところに落ち着くところもどうかと。
 いや、確かに変人ばっかりだったんだろうけど、むしろ三枝氏自身が作曲家ってこういうものだから、どうか勘弁してくだいよ、って本の向こうで頭下げてる感じがしてしようがないんですけどね。

 と、「あとがき」がよい。
 西洋音楽がなにゆえにここまで世界的に広がったかというところを、とても的確に語っている。
 うん、フォーマット化っていうのは偉大なんですね。

 ともあれ、音楽に対して新しい視点を与えてくれる良書だと思います。はい。

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紙の本

2010/01/04 20:35

人はあっけなく、なんのひっかかりもなく、簡単に堕ちる

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ノーベル文学賞作家は、脳疾患で全身麻痺になっている。その息子は、父の威光に頼って仕事をしている。そして家庭は崩壊しかけている。
 かつてその家につかえていた家政婦の死によって、家族の闇がうかびあがってくる。

 人と過去が交錯する手法が心にくいばかりです。
 全ては絡み合い、もつれながら、それでも解かれていく。明らかになったとき、唖然としてしまう。何があったのか、読んでいく中で推察できるし、その想像を大きく超えたものでは決してない。けれど、あっけにとれてしまう。

 人が堕ちていくとき、それはもっとためらいや躊躇があるものではないのか。こんなにあっさりと、滑り落ちるように堕ちていくそんな俗悪なものなのだろうか。
 
 積み重なっていった悪意というものは、人をこれほどまでに愚鈍にさせるのだろうか。

 …でも、一番醜悪なのは、その死によって静まった湖面に石を投げ入れた形になった家政婦なんだと、私は思う。

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紙の本夕暮れをすぎて

2009/12/16 21:06

喪失は、生きているという証なのかもしれない。

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 キングの短編集。
 *ウィラ
 *ジンジャーブレッド・ガール
 *ハーヴィーの夢
 *パーキングエリア
 *エアロバイク
 *彼らが残したもの
 *卒業の午後

 ここに描かれているのは、喪失なのだと思う。
 人が生きるということは、常に何かを失っていくことなのだろうか。きっと、同じだけ何かを得ているはずなのに、最後に残るのは失われたものの空白だけだ。
 そして、それが宇宙の真理であるからこそ、あがく。
 「ジンジャーブレット・ガール」の主人公の強さは、まるで暗闇をてらす光のようだ。
 「彼が残したもの」の主人公の行いは、体を温める炎のようだ。

 そうか、命という輝きが最後の最後には、全てを照らすものになるのだ。

 やはり、キングはかわったなと思う。
 …年を経て、丸くなったという類のものかもしれないが、それは一種の美しさなんだと感じる。
 

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紙の本甘い蜜の部屋

2009/11/10 22:33

耽美であるということの本質

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 父親に溺愛される魔性をもった少女モイラの話。幼少期、結婚前、結婚後、の3部作になってる。でも、最後の時点で17歳だもんなぁ。さすがに、大正時代。
 ともあれ、森茉莉らしく耽美で、ロマネクスで、非常に面白かった。一歩間違えると、ただの軽薄で甘やかされた娘になるモイラを、ぎりぎり無垢の魔性の女に描いているあたりは、すごいよなぁ森茉莉。
 食事のシーンが多くて、そのあたりも非常に美味そうだった。

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紙の本傷物語

2009/10/11 20:15

強くて弱い暦は、普通の高校生であり普通ではない、そういう矛盾を内在していて、内在しているということは普遍なのだ。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「化物語」の前日譚。
 阿良々木暦は、春休みになった夜、美しい鬼、吸血鬼に出会う。

 「化物語」で怪異に対してのスタンスが微妙だった暦、自分を加害者だと認識している暦、その所以が語られる。

 怖い物語だと思った。
 発刊は「化物語」が先だったので、順番に読んだのだけど、この「傷物語」によって「化物語」は変容する。こういう経過があったからこうだったのか、と納得するのではない。全く別物にそれは変わる。

 人間側であることと、怪異側であることの意味、もしくは溝は、深く暗い。
 そして、その深さも暗さも身に受けてしまった暦の弱さと強さ。
 
 「生きてるだけで丸儲け」と誰かが言っていた。その言葉を思い出し、噛みしめてしまった。
 
 にしても、忍野メメは格好よすぎです。
 

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点を結んでいけば消失点になる。そしてそこに驚きがある

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 沼のほとりにたつ2つの家で、一家惨殺事件と、その5年後に一家失踪事件がおきる。
 女性ライターは失踪事件を追い、売れない推理小説家は通り魔事件を追う。
 交錯する視点は結びつき、いつか消失点を浮かび上がらせる。

 ひきこまれて、読みすすんで、最後に驚愕する。
 折原一は、すごいテクニシャンだと思います。

 うん、絵画で消失点が複雑かつ処理が上手いと、うーんってなってしまうような、それに近い感覚かもしれない。
 そして、物語の消失点は決してぶれていない。

 ああ、これは神の視点なんだ。

 枠からはみ出たゆるぎない視点。
 そこから描かれる物語だから、揺るがないし、読んでるほうはただただ翻弄されるだけなのだ。
 そうやって揺らされることの快感。

 そこが面白いんだろうと思った。

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紙の本中庭の出来事

2009/08/10 21:13

入れ子構造の妙

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ホテルの中庭で、脚本家が殺された。犯人のヒントは脚本家の遺作にある。主役候補の三人の女優は、それぞれにそれを演じてみせる。 

 いわゆる、入れ子構造なんだが、だんだんどれが現実でどれが演劇なのかわからなくなってくる。確かに演劇の部分は、脚本のように書かれているのだが、それにすら信用がなくなる。
 また、同じシチュエーションで視点が変わるものが何度も出てくるので、一層信用がない。

 作家と読者は、暗黙のルールの中で世界を共有するものだ。
 が、その世界が危うい時、読者は世界の何を見て、何を感じて、世界の揺らぎを止めるのだろうか。

 犯人が誰であるかは、すでに重要ではなくなっている。
 証言者の誰を信じるかも、些細なことだ。
 目の前にある中庭。それをどこから見ているかを決めるのは自分で、それだけが確かなものなのだろう。

 にしても、なんか「ガラスの仮面」っぽい感じはどーしてもいたしますよww

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メタファーや直喩を飛び交い、それらを超えてしまったもの

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 2歳のオス猫、レオくんが小学校にいったり、漫画家のアシスタントしたり、お見合いしたりする漫画。

 猫を擬人化する漫画は、今じゃさほど珍しいものではない。
 が、萩尾望都さまはやっぱり違う。

 レオくんを、時に擬人化し、時に猫そのものにしたりと、多分擬人化漫画に存在するであろうルールを軽く超越してしまっている。それは、読み手の価値観を揺さぶる。
 もし、レオくんのような同級生がいたらどうする?
 会社にレオくんのような同僚がいたらどうする?

 レオくんには「猫だから」という逃げ道がある。
 人間にはそれがない。だから、レオくんは猫以上には決してなれない。

 猫のほのぼのとした生活を描いているようで、奥に怖いものがあるように私は感じた。
 だからこそ一日だけレオくんの同級生だった、ヤマトちゃんの優しさや繊細さが心にしみる。レオくん主観でないこの1本をいれたところが、やっぱり萩尾望都のすごいところなんだと思う。

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紙の本飼育する男

2009/06/15 20:18

主人公の狂った欲はえげつない。けれど、彼の世界には美しさがある。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 タイトル、そのままです。
 女を拉致してきて飼育している男の狂気。

 親の遺産があって、働く必要もなく有り余る金と時間を女の飼育にかけている男。
 えげつないです。
 えげつないんだけど、妙な純粋さがあって、それを物語として成立させているのだろうなと思う。

 にしても、毎度思うんだけど、大石圭の作品は食べるシーンが多い。
 でもって、わりとそれが凝っている、というか、食べ物にリアリティがある。
 食べることは生きることにつながっていると思っている。
 
 狂った情欲に支配されて、いつ逮捕されてもいい、みたいな投げやりな生活をしてる主人公だけど、根底ではまともに生きたいと、この狂った欲から解放されたいと願っているのだろうかと、感じる。

 うん。
 淫靡で暗い世界を描いているけれど、奥底には生きることへの正しさがあって、それが大石圭の作品を一味違うものにしているのかもしれない。

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紙の本恥辱

2009/05/29 20:15

最後のぬくもりが何よりもいい秀作。

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。


 38歳の女医と、太りすぎで家から出ることさえできない50代の女性。出会うはずのない2人は、運命によって引き寄せられる。

 親は、完璧な存在ではない。
 けれど、子供にとって親は絶対なのだ。ゆえに、子供は深く傷つく。そんな風に2人は深刻なトラウマを抱え、人を信じること、愛することができずにいる。
 しかしながら、肥満の女性マイブリットは幼馴染からの手紙をきっかけに、女医モニカはある事故をきっかけに、自分のトラウマを正面からとらえ、乗り越えていこうとする。
 ただ、その方法はとても不器用だった。だから切ない。

 アルヴーゲンは、彼女たちのトラウマに対して、親を断罪することはしない。ただ、こういうことがありましたと淡々と描いている。それは無意味なことだからなのだと思う。子供は親を選べない。自分の優しさが、親を増長させ自分の身を削ることになっても、子供はそれをやめることができない。
 
 自分自身の力だけが、その呪縛から抜け出すものだ。

 最後がとても印象的だった。
 まるで、冬の陽だまりのようなちょっとしたぬくもりに心がいやされる感じがした。

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