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- 男劇団 青山表参道Xインタビューシリーズ 『ぼくらの“演りたい”本』
- 第11回 中村嘉惟人の“演りたい”本
オスカープロモーション初の男性エンターテインメント集団『男劇団 青山表参道X』。仮面ライダーで主演した飯島寛騎や西銘駿など、イケメン33人が所属する注目の男劇団のインタビュー連載シリーズ。
7月の舞台『ENDLESS REPEATERS(エンドレスリピーターズ)』に出演するメンバーを中心に、「僕が演じてみたい役」をテーマに、好きな本や漫画を取り上げていただきます。作品のどんなところに惹かれ、どの役柄を演じてみたいか、その理由などをインタビュー!公演への意気込みや見どころも語っていただきます。
第11回 中村嘉惟人の“演りたい”本

なかむら・かいと
1998年愛知県生まれ。2010年NHK教育『天才てれびくんMAX』レギュラー出演。2015年EXスーパー戦隊シリーズ『手裏剣戦隊ニンニンジャー』キニンジャー/松尾凪役。現在はテレビ東京「ポチっと発明ピカちんキット」カイト博士役にて出演中。
幸平創真の決め台詞、「御粗末!」を演ってみたい
この取材のお話をいただいた時に、真っ先に思い浮かんだのが漫画『東京卍リベンジャーズ』でした。男劇団メンバーの依田君にすすめられて読んだらどハマりしたんです。大好きすぎて演りたいキャラクターもたくさんいるのですが、第3回の寛騎(飯島)に先を越されたので辞めます(笑)。というわけで、僕は『食戟のソーマ』の主人公・幸平創真(ゆきひら・そうま)を演じてみたいです。この作品は、名門料理学校「遠月学園」を舞台に、下町の定食屋の息子である料理人の創真が学生同士で料理対決をするというグルメ漫画です。
僕、料理が好きでたまに作るのですが、この漫画の料理がめちゃくちゃ美味しそうなんです。単行本にはレシピも掲載しているのですが、自分でも作れそうなものが多い。ちなみに僕の得意料理はふわふわ卵のオムライスです。
創真は料理のことになると集中力がすごくて、料理で世界が変えられる!くらい熱い思いを抱いている男なんです。料理対決に勝つと必ずハチマキをとって「御粗末!」と決め台詞を言うのですが、それがまたかっこいい。もし実写化されたら、熱い男を思い切り演じてみたいですね。
以前テレビ番組の企画で、5日間京都の料亭で料理修行をさせてもらったんです。その時に料理長からものすごく切れ味のいい包丁をいただいたのですが、いまだに使えてないんです。創真の役を演じるなら、ぜひその包丁を使いたいですね(笑)。
あと、演じたいキャラクターがもう一人! 漫画『BE BLUES!~青になれ~』の青梅優人です。主人公の親友なのですが、すごい努力家で、主人公とともにいろんな壁にぶつかりそうになりながらも乗り越えて成長していくんです。「努力すれば結果が出るかもしれない、でも、努力しないと結果は絶対に出ない」ということを教えてくれる作品。僕はサッカー部だったので、こういうスポ根漫画は特に感情移入しちゃうんですよ。
沈みかけた時に一個ステージが上がるんです
僕がこの業界を目指したきっかけは小学校3年生の頃。父がアパレル会社を経営していて、そのつながりで芸能事務所のオーディションを受けてみないかと誘われたんです。まだ小さかったし、当初は習い事的な感覚でやっていました。小学6年生の頃に『天才てれびくんMAX』でレギュラーの仕事をいただいてからは、まわりの出演者たちを見て「こんなすごい子いるんだ」と刺激を受けました。それからはモデルの仕事をしていたのですが、中学生で身長が止まってしまったし、芸能の仕事を辞めてスポーツトレーナーを目指そうと思ったんです。ちょうどその頃、日本代表の内田篤人選手が怪我から復帰して試合に出て、ゴール決めた時にトレーナーとハグしていたんです。こうやってスポーツ選手を支える人になりたいなと思ったんですよね。ならば英語が必要だと思い、カナダに数ヶ月留学したのですが、相変わらず仕事はなくて。日本に帰ってから仮面ライダーのオーディションを受けたのですが、それも落ちた。そのあと、最後のチャンスだと思って戦隊シリーズのオーディションにチャレンジしたら受かったんです。どうやら、沈みかけた時に一個ステージが上がるというのが僕の運命みたいです(笑)。
お芝居は未知の世界だったのですが、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に出させてもらってからは、どんどん仕事にのめり込みました。共演者に負けたくないという気持ちも強くなったし、俳優の笹野高史さんに至っては、「この人の中にはどれだけ引き出しがあるんだろう」と、ベテランの凄さを目の当たりにしました。自分もその域までいきたい、そこからの景色を見てみたいと思ったんです。
僕、三浦春馬さんが好きで、ドラマ『サムライ・ハイスクール』を観た時に、ふだんはなよなよしているのに、サムライになるとキリッと切り替わる三浦さんの演技に驚いたんです。僕もいつか、そういった表現力を身に付けて、言葉を発さなくても何かを感じとってもらえるような役者になりたいと思っています。
みんなで高みに登って、同じ景色を見たい
今回の舞台『ENDLESS REPEATERS(エンドレスリピーターズ)』を振り返って、自分にも戻れる場所ができたんだとすごく嬉しく感じました。僕は小さい頃から芸能界にいますが、ずっと同学年の子がいなかったんです。「男劇団 青山表参道X」でいっきに同学年が増えて、年齢も近いこのメンバーで芝居やダンスができて、本当に楽しかった。旗揚げ公演から1年、それぞれがそれぞれのステージで一年間努力して培ったものを出し切りました。僕個人としても、「男劇団 青山表参道X」としても階段を登れた感じがしましたね。プライベートで遊ぶメンバーもいますし、本当に素敵な劇団なんです。これからもみんなで高みに登って、同じ景色を見れたらいいなと思います。(本インタビュ-は2019年8月取材時のものです)
次回予告
次回9月13日の更新は、山際海斗さんと長田翔恩さんが登場! 山際さんはアメフト漫画『アイシールド21』、長田さんは哲学を優しく教えてくれるベストセラー小説『ソフィーの世界』の話をしてくださいました。どうぞご期待ください!
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男劇団 青山表参道Xについて
2017年11月にオスカープロモーションで始動したプロジェクト。これまで個々で活動していた俳優やモデルら総勢33名で構成されるエンターテインメント集団。33人の経歴はさまざまで、「ジュノンボーイ」や特撮経験者、ミュージカル「テニスの王子様」などの2.5次元舞台を中心に活躍する俳優らが所属。
https://oscar-aox.jp/