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- 男劇団 青山表参道Xインタビューシリーズ 『ぼくらの“演りたい”本』
- 第12回 湯本健一の“演りたい”本
オスカープロモーション初の男性エンターテインメント集団『男劇団 青山表参道X』。仮面ライダーで主演した飯島寛騎や西銘駿など、イケメン33人が所属する注目の男劇団のインタビュー連載シリーズ。
7月の舞台『ENDLESS REPEATERS(エンドレスリピーターズ)』に出演するメンバーを中心に、「僕が演じてみたい役」をテーマに、好きな本や漫画を取り上げていただきます。作品のどんなところに惹かれ、どの役柄を演じてみたいか、その理由などをインタビュー!公演への意気込みや見どころも語っていただきます。
第12回 湯本健一の“演りたい”本

ゆもと・けんいち
1993年茨城県生まれ。趣味はバイク。舞台『おおきく振りかぶって』水谷文貴役。舞台『ニル・アドミラリの天秤』笹乞藤一郎役。ミュージカル『忍たま乱太郎』第10弾立花仙蔵役。2019年9月4日(水)~9月8日(日)まで舞台『NINJA ZONE~FATE OF THE KUNOICHI WARRIOR~』に出演中。
僕も“バラ色のキャンパスライフ”に憧れていたんです。
僕の演じてみたい役は、森見登美彦さんの小説『四畳半神話大系』の主人公の「私」です。僕は高校生の頃にアニメから入ったのですが、すごく面白かったので原作を読んだんです。アニメは原作に忠実に作られているので、どちらから入っても楽しめる作品だと思います。内容は、普通の大学生がバラ色のキャンパスライフを送りたくて4つのサークルに入るのですが、どのサークルに入るかで物語の展開が変わっていくという、4つの並行世界で繰り広げられるんです。その不思議な世界観にも惹かれるのですが、僕もバラ色のキャンパスライフに憧れていたので、一度味わってみたいなと(笑)。
「私」は、控えめな性格でどちらかというと地味。真っ当に生きているのだけど、不器用なんです。キャンパスライフが面白くなくて、人の恋路を邪魔したり、嫌いな先輩に嫌がらせしたりするようなやつなんです。そのちょっと影のある役柄を演じるのは面白いだろうなと思います。
あと、もう一人演じてみたいのが漫画『空手小公子 小日向海流』の主人公・小日向海流(こひなたみのる)です。体操部の先輩からいじめられていた海流が空手部の生徒に助けてもらったことをきっかけに空手に惹かれてのめり込んでいく話です。今まで喧嘩を一切やったことのない海流が、巻藁(まきわら)に正拳突きを数千本やらされて、徐々に強くなっていく。まさにスポ根です。
僕自身は中学は野球、高校は柔道と少林寺拳法をやっていました。空手は卒業してから趣味程度に習っていただけなので、一度本気でやってみたいんですよね。実は父親がずっと空手をやっていたので、小さい頃から僕には空手をやらせたかったみたいなんです。でも野球を始めちゃったもんだから、めちゃくちゃショックだったみたいです(笑)。空手や柔道って素手で守りたい人を守れるじゃないですか。かっこいいですよね。
アニメが好きで、声優になりたかったんです
学生時代の部活は体育会系だったのですが、実は僕、本気のアニメオタクなんです。小学校4年生から深夜アニメにはまり、中高時代はコミケや声優さんのイベントに行ったり、ポスターやグッズを集めたりしていました。バイクに乗っていたのですが、アニメのステッカー貼りまくるくらい好きでした。
それもあって、最初は声優を目指したんです。上京して専門学校に入って、声優の勉強をしていたのですが、『ダイヤのA』という野球のアニメの部員の声優を少しやらせてもらったことがあって、その時はめちゃくちゃ嬉しかったですね。ご縁があって今の事務所に入らせていただいたら舞台の仕事が多くなって。今は役者が楽しいですし、この道で生きていけたらいいなと思っています。
『WHITE ALBUM』という、80年代の昭和のアイドルの日常を描いた大好きなアニメがあるのですが、僕、あの頃のアナログな感じとか古いものにすごく惹かれるんですよね。バイクもホンダのゼルビスっていう90年代の古い車体に乗っています。今の時代、携帯があると、待ち合わせも適当になるじゃないですか。そうじゃなくて、「何時何分に、渋谷のハチ公で待ち合わせね」みたいな感じでデートしたい。車もミッションだと手が離せないから、アイスもジュースも飲めないですよね。そんな時に助手席の彼女がアイスを食べさせてくれたらいいなっていう妄想を一人でしています(笑)。
舞台をメインに、映像の仕事も頑張りたい
旗揚げ公演は群像劇ですごく面白かったんです。僕は演技をするというよりは、ひたすらコントめいたことをする役だったのですが、とてもやりがいを感じた作品になったので、今回の舞台『ENDLESS REPEATERS(エンドレスリピーターズ)』はそれを超える作品にしたいですね。
そして今後は、もっと身体を使ったアクションができる俳優になりたいです。舞台が好きなので、舞台をメインにしながら、映像の仕事もこなせるように頑張りたいと思います。(本インタビュ-は2019年6月取材時のものです)
次回予告
次回9月13日の更新は、山際海斗さんと長田翔恩さんが登場! 山際さんはアメフト漫画『アイシールド21』、長田さんは哲学を優しく教えてくれるベストセラー小説『ソフィーの世界』の話をしてくださいました。どうぞご期待ください!
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男劇団 青山表参道Xについて
2017年11月にオスカープロモーションで始動したプロジェクト。これまで個々で活動していた俳優やモデルら総勢33名で構成されるエンターテインメント集団。33人の経歴はさまざまで、「ジュノンボーイ」や特撮経験者、ミュージカル「テニスの王子様」などの2.5次元舞台を中心に活躍する俳優らが所属。
https://oscar-aox.jp/