- hontoトップ
- 電子書籍ストア
- honto+
- 男劇団 青山表参道Xインタビューシリーズ 『ぼくらの“演りたい”本』
- 第15回 奥野壮の“演りたい”本
オスカープロモーション初の男性エンターテインメント集団『男劇団 青山表参道X』。仮面ライダーで主演した飯島寛騎や西銘駿など、イケメン33人が所属する注目の男劇団のインタビュー連載シリーズ。
7月の舞台『ENDLESS REPEATERS(エンドレスリピーターズ)』に出演するメンバーを中心に、「僕が演じてみたい役」をテーマに、好きな本や漫画を取り上げていただきます。作品のどんなところに惹かれ、どの役柄を演じてみたいか、その理由などをインタビュー!公演への意気込みや見どころも語っていただきます。
第15回 奥野壮の“演りたい”本

おくの・そう
2000年大阪府生まれ。「男劇団 青山表参道X」のメンバー。2017年11月「第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」フォトジェニック賞 / 明色美顔ボーイ賞 W受賞 (応募総数17,293名)。2018年EX『仮面ライダージオウ』主演(常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ役)。2018年映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』主演(常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ役)
炭治郎の魅力はとにかくピュアでまっすぐなところ
僕が演りたい本のキャラクターは、漫画『鬼滅の刃』の主人公・竃門炭治郎(かまどたんじろう)です。アニメ化もされていてすごく人気のある作品なのですが、もし実写化されるなら絶対自分が演りたい。誰にも炭治郎役を渡したくない!というくらい好きです。あらすじは、大正時代を舞台に家族を鬼に殺された炭治郎が、鬼殺隊に入って鬼退治をするというもの。鬼になってしまった妹を人間に戻すために戦う炭治郎の姿に胸を打たれます。炭治郎の魅力はとにかくピュアでまっすぐなところ。この作品は鬼にも物語があって、炭治郎は鬼への情もあるんです。普通だったら、敵対する相手や嫌いな人の言葉には耳を傾けられないですよね。でも炭治郎は理解しようとするんです。僕とは正反対の性格。僕はどちらかというと、この作品に出てくる我妻善逸(あがつまぜんいつ)に似ているかな。善逸は炭治郎の鬼殺隊の同期で、すごく臆病者なんです。鬼が出てきたら戦わずに一般の人を差し出すようなタイプ(笑)。でも気絶してからはめちゃくちゃ強くなるんです。自分に似ていることもあって大好きなキャラなので、善逸も演じてみたいですね。
仮面ライダーでヒーローを演じている僕ですが、本当はめちゃくちゃ臆病なんです。グイグイ前に行くタイプでもないし、こんな状況で戦えるわけないじゃん!って毎回思います。でも、だからこそ正反対の炭治郎のようなタイプに憧れるのだと思います。純粋でまっすぐで、コツコツ努力を重ねる。仮面ライダーの常磐ソウゴも同じ。自分の夢にまっすぐで、どんなことがあってもくじけない。ソウゴを演じていて、自分の夢を人に伝えられるのはかっこいいことなんだって思えたんです。自分にない部分を持っている役を演じると成長できるんですよね。
芝居に対する姿勢がガラリと変わった大先輩のアドバイス
僕が役者を志したきっかけは、「こうなりたい!」と固い意志があったわけではありませんでした。小さい頃からクラシックバレエを11年間続けてきたのですが、高校生の頃に挫折して辞めたんです。軽い気持ちで「芸能界に興味がある」と話したら、親がジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募したんです。後から聞いた話によると、コンテストに落ちて、「世の中そんなに甘くないぞ」って教えたかったらしいのですが、なんと受かってしまった(笑)。僕も最初はびっくりしましたが、面接に来ている他のかっこいい人たちに負けたくないという気持ちが次第に芽生えてきて、最終面接までかなり努力しました。ずっとバレエで舞台に立っていたので、人前に出ることは好きだったし、表現することはバレエと変わらないので、仮面ライダーの役をいただいた時も、挑戦してみたいという気持ちでいっぱいになりました。
役者としてはまだ2年目ですが、『仮面ライダージオウ』で学ばせてもらったことはすごく大きくて、なかでも生瀬勝久さんがアドバイスとしてくださった言葉は、ターニングポイントになったと言えるくらいありがたかったですね。「芝居は生ものだから、現場で相手の芝居を受け止めて、その場で自分がどう返すかが大切だ」と。与えられたセリフをただ覚えて、自分の中で作り込んできたソウゴを演じるのではなく、現場でゼロになってソウゴを生きさせなきゃいけないというアドバイスをいただいたんです。その日から、芝居に対する姿勢がガラリと変わって、自分でも目に見えて成長を感じました。
今はもう、この世界で生きていくことしか考えられない
舞台『ENDLESS REPEATERS(エンドレスリピーターズ)』は、チャレンジできて本当に良かったと思える公演となりました。僕は『仮面ライダージオウ』以外の作品に出演したことがなかったので、ジオウモードではなく、1年間自分が役者として努力してきたことを表現してみたかった。360度観客に囲まれる舞台というのもはじめてだったので、あの場でできることを全力で出し切りました。そういう意味では、今回の舞台もターニングポイントになったと後に言えるかもしれません。
芸能活動を始めた頃はまだあやふやな気持ちでしたが、今はもう、この世界で生きていくことしか考えられないです。これからも、いただいた役をきちんと自分のものにして、一つひとつの感情を全身で伝えられるような役者になりたい。それこそ、バレエダンサーの役も挑戦してみたいですしね。最後にもう一度言いますが、『鬼滅の刃』を実写化するなら、竃門炭治郎役は絶対僕に演らせてください!(本インタビュ-は2019年8月取材時のものです)
バックナンバー
第15回 奥野壮の“演りたい”本2019.09.20更新
炭治郎の魅力はとにかくピュアでまっすぐなところ
僕が演りたい本のキャラクターは、漫画『鬼滅の刃』の主人公・竃門炭治郎(かまどたんじろう)です。アニメ化もされていてすごく人気のある作品なのですが、もし…
第14回 長田翔恩の“演りたい”本2019.09.13更新
ソフィーに哲学を優しく教える謎の男を演じてみたい
僕が演じてみたいキャラクターは、小説『ソフィーの世界』のアルベルト・クノックス。この作品は僕が高校生の頃に父にすすめられて読んだのですが、哲学をわかり…
第13回 山際海斗の“演りたい”本2019.09.13更新
キャラクターの感情の揺れや、もどかしい思いを表現してみたい
僕が演じてみたいキャラクターということで、好きな作品がありすぎて、選びきれず3冊持ってきました。まずは漫画『アイシールド21』の桜庭春人(さくらば・はる…
第12回 湯本健一の“演りたい”本2019.09.06更新
僕も“バラ色のキャンパスライフ”に憧れていたんです。
僕の演じてみたい役は、森見登美彦さんの小説『四畳半神話大系』の主人公の「私」です。僕は高校生の頃にアニメから入ったのですが、すごく面白かったので原作を…
第11回 中村嘉惟人の“演りたい”本2019.09.06更新
幸平創真の決め台詞、「御粗末!」を演ってみたい
この取材のお話をいただいた時に、真っ先に思い浮かんだのが漫画『東京卍リベンジャーズ』でした。男劇団メンバーの依田君にすすめられて読んだらどハマりしたん…
第10回 西銘駿の“演りたい”本2019.08.30更新
3年くらい経験を積んでから挑戦したいキャラクターです
僕の演じてみたいキャラクターは漫画『どろろ』の主人公・百鬼丸です。生まれる前に48の魔物に生贄に出されてしまい、それによって目も耳も口も使えない百鬼丸が…
第9回 塩野瑛久の“演りたい”本2019.08.23更新
たくさんありすぎて、一つに絞りきれません(笑)
僕は小さい頃から自分で描いていたくらい漫画が大好きなので、演じてみたいキャラクターはたくさんあります。まずは『SKET DANCE』のスイッチ。学園もので、…
第8回 小沼将太の“演りたい”本2019.08.16更新
『タッチ』のような、もう味わえない淡い青春を思い出したい
僕が演じてみたいのは、漫画『タッチ』のたっちゃん(上杉達也)です。これまで、『黒子のバスケ』や『テニスの王子様』といった、漫画やアニメ原作の2.5次元の…
第7回 定本楓馬の“演りたい”本2019.08.16更新
強くて男気あふれるキャラクターに憧れます
僕が演じてみたいのは、中学生の頃にハマって読んでいた漫画『アライブ 最終進化的少年』の主人公・叶太輔(かのう・たいすけ)です。なんでもない日常からある日…
第6回 栗山航の“演りたい”本2019.08.09更新
内容を聞かれても困るくらいの“おふざけ漫画”の主人公です(笑)
実は僕、ふだん本や漫画をほとんど読まないんです。そんな僕が人生で唯一買って読んだのが漫画『浦安鉄筋家族』と『ドラゴンボール』。演じるなら『浦安鉄筋家族…
第5回 松本健太の“演りたい”本2019.08.02更新
仲間思いで熱い主人公の姿がとにかくかっこいいんです
2014年に映画化もされているのですが、漫画『TOKYO TRIBE2』の出口海の役を演じたいです。この作品は90年代に『Boon』というストリートファッション誌で連…
第4回 立花裕大の“演りたい”本2019.08.02更新
プライドが高いけど、優しい一面もある岸辺露伴を演じてみたい
僕が演じてみたいのは、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ『岸辺露伴は動かない』の岸辺露伴です。露伴は売れっ子の漫画家で、負けず嫌いでプライドが高くて変人…
第3回 飯島寛騎の“演りたい”本2019.07.26更新
スポーツものは機会があればぜひチャレンジしたい
僕が演じてみたい役は漫画『SKET DANCE(スケットダンス)』のボッスン、漫画『東京卍リベンジャーズ』場地圭介、漫画『あひるの空』の夏目健二です。最近小…
第2回 岩田知樹の“演りたい”本2019.07.19更新
好きすぎて、誰よりも早く演じたい作品です
僕の趣味は読書で、みんながゲームをしたり、テレビを観たりするような感覚で本を読んでいるので、今回のインタビューの内容を聞いたときは、演じたい作品が多す…
第1回 村上由歩の“演りたい”本2019.07.19更新
“弱くてお調子者”というキャラクターが大好きなんです
今回のテーマを聞いて、僕が真っ先に演じてみたいと思ったのは原作『金色(こんじき)のガッシュ!!』のフォルゴレでした。ストーリーはすごく簡単にいうと、人間…
男劇団 青山表参道Xについて
2017年11月にオスカープロモーションで始動したプロジェクト。これまで個々で活動していた俳優やモデルら総勢33名で構成されるエンターテインメント集団。33人の経歴はさまざまで、「ジュノンボーイ」や特撮経験者、ミュージカル「テニスの王子様」などの2.5次元舞台を中心に活躍する俳優らが所属。
https://oscar-aox.jp/