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ラノベのもとになった!?有名作家が10代向けに書いた珠玉のジュブナイル
最近ではあまり耳にしなくなった「ジュブナイル」というジャンル。ライトノベルの原形とも言われ、ティーンエイジャー向けの小説において、おもに大人が若者に向けて書いたものを指します。多くの有名作家が手掛けているので、目にしたこともあるでしょう。そこで有名作家による、新旧のジュブナイル小説を紹介します。
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京極夏彦がお得意の時代小説を離れて、近未来を舞台に破天荒な少女を主役に据えた物語の第2段。前作の伏線を回収しながら、アクション、サスペンス、ミステリーをたっぷり盛り込んだ中身の濃い1冊です。世界に何が起きても、彼女たちがいれば大丈夫と思わせる展開はさすがのひと言。著者のファンなら、主要シリーズとの関連も楽しめるでしょう。
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宇宙の声 改版
星 新一(著)
無駄をそぎ落としたシンプルな文体で、宇宙で活躍する少年の冒険を描いた正統派ストーリーです。難しい理屈は抜きにして、少年少女だった頃に誰もが抱いていた宇宙への憧れを味わわせてくれる佳作になっています。ただし、単純な楽しさだけではありません。さりげなく風刺や批判が透けて見えるのが、星新一らしさといえるでしょう。
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百万の太陽
福島 正実(作) , 御米 椎(絵)
編集者あるいは翻訳家として、日本のSFの基礎を作った福島正実の手による傑作SF小説です。宇宙人とのコンタクトに始まり、核兵器をめぐる各国の反発や混乱など、現代にもつながる内容は古さを感じさせません。人類の愚かさを書きながら読者に希望を残すストーリー運びは、これぞジュブナイルと言いたくなるものです。
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宇宙に旅立つ時
ロバート・A・ハインライン(著) , 酒匂 真理子(訳)
双子のテレパシー利用した宇宙船を舞台に物語は進みますが、本当の見どころは主人公である双子や、宇宙船に乗り組んだ人たちの心情や人間模様の描写です。どんなにほろ苦いストーリーでもハッピーエンドが用意されているのが、ハインラインによるジュブナイルの特徴。ロマンチックな気分に浸りたいときにオススメの一冊です。
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