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長編にはない魅力が満載!村上春樹の短編に初めて触れる方にオススメの本
村上春樹といえば『ノルウェイの森』や『1Q84』などの長編小説が代表作としてあげられることが多いですが、短編小説の名手としても知られています。短いなかにも豊かなストーリーや、ユニークな人物を登場させることで、長編にはない独特な世界観が形成されています。ここでは、村上春樹の短編小説を初めて読む方にオススメの本を紹介します。
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象の消滅 短篇選集1980−1991
村上 春樹(著)
タイトルにもなっている「象の消滅」という短編は、ある日、主人公の住む街で飼育されていた象が飼育員とともに消えてしまうところから始まるお話です。象は鉄の枷でつながれていたのになぜ消えてしまったのか?飼育員はどこに行ったのか?そんな村上春樹の独特な不思議さを味わえる1編のほか、初期17編を収録した一冊です。
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村上春樹全作品 1990〜2000 2−1 短篇集 1
村上 春樹(著)
村上春樹の全作品を刊行するシリーズの第2期の第1巻として発売された短編集です。本書に収録されている「青が消える」という短編は日本未発表だったもので、世界から青色が消えていくお話。青が消えたことには主人公以外は誰も気づかないのですが、青が消えた後の世界を表現する村上春樹の比喩力も読みどころの一つです。
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1995年1月に起きた阪神淡路大震災をテーマにした短編連作集です。「神の子どもたちはみな踊る」という1編では、ある新興宗教団体のなかで「神の子」として育てられてきた男性が、街中で本当の父親らしい男を見つけて追い掛けていくストーリー。東日本大震災を経た今だからこそ、読んでおきたい一冊です。
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