ブックキュレーターhonto編集員
SF初心者にこそオススメ!パラレルワールドをテーマにしたSF小説
SF小説でよく使われる設定に「パラレルワールド」というものがあります。それは今の世界とは異なる、もう一つの世界のことを指します。もし、あの歴史が変わっていたら、あのとき違う選択をしていたら、と誰もが一度は考えたことがある夢想を物語にし、SF初心者でもその世界観に入り込みやすいのが特徴です。そんな小説を紹介します。
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1984年ではなく架空の世界「1Q84年」を舞台にしていて、そこにはカルト教団やテロなど、実際の世界の事件をメタファーにしたようなものが登場します。空想の物語を鏡にして、現実の世界の問題点を浮き彫りにする村上春樹によるパラレルワールド。ページをめくる手が止まらなくなるような疾走感ある展開なので、長編ですが苦になりません。
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第二次世界大戦で日独の枢軸国側が勝利した架空の世界を描いた小説です。パラレルワールドの設定がユニークなのに加えて、中国の古典書の「易経」を物語の重要なファクターとして登場させる東洋的な雰囲気が小説全体に反映されていて、日本人が入りやすい世界観になっています。パラレルワールドの醍醐味が味わえる一冊です。
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パヴァーヌ
キース・ロバーツ(著) , 越智 道雄(訳)
1588年、女王エリザベス1世が暗殺されて、ローマカトリックの支配下に置かれた20世紀のイギリスを舞台にした歴史改変SF。この小説で独特なのは蒸気機関だけが異様に発達した世界の細やかなディティールが見事に描写されていて、こういう世界もおもしろいかも、という読者の想像力をかき立ててくれるところです。
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第二次世界大戦を舞台に1人は爆撃部隊のパイロット、もう1人は良心から兵役拒否者になった、1組の一卵性双生児を主人公にした小説です。双子という設定を用いることで、もしもあのとき違う選択をしていたら自分の運命はどうなっていたのだろう、というパラレルワールドにおけるテーマがわかりやすく表現されています。
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