ブックキュレーターhonto書店員 宮本大樹
知れば知るほど考えが変わる!?自閉症の子どもが見ている世界
「アスペルガー症候群」「ADHD」「高機能自閉症」「学習障害」などは、「自閉症」という言葉が一人歩きして、偏見や誤解が生まれています。「自閉症」の言葉から、心を閉ざして他人と協調できないイメージがあります。しかし、人間には誰にでも苦手な分野や好奇心の偏りがあります。正しく理解して偏見や差別を解消するための本を集めました。
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言葉が幼い、落ち着きがない、情緒が不安定など、ひとまとめにされている発達障害。障害を抱えた子どもたちの現状や教育現場の実情など、理想に偏ることなく現実的な内容を、児童精神医学の著者がさまざまな角度でわかりやすく解説しています。普段知ることのない薬についても紹介されていますので、幅広い知識が身につきます。
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なんでこんな行動をするのだろう?どうしてこんな簡単なこともできないの?自閉症児の感じている世界、聞こえている世界を理解することで、自閉症をもって生きるとはどういうことなのかに気づかされます。実体験の自閉症児と母親の2視点を、漫画でわかりやすく描かれていますので、それぞれの葛藤を知ることもできます。
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重度の自閉症である著者が、自分の心の内をそのまま表現したエッセイ。健常者からは理解されにくい自閉症患者の世界観や感覚について触れることができます。奇声や雄叫びを上げる著者が、どのような概念で周りの環境に関わろうとしているかを理解することで、偏見について考えさせられる一冊です。
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自閉症と診断された息子と向き合い、ひたむきに応用行動分析を工夫して実践した家庭療育体験記です。育児に取り組む母親が、絶望のなかにあっても希望を見出す行動につながっていることに勇気づけられます。すべての子どもに同様な効果があるわけではないですが、毎日の積み重ねが必ず成果につながることを教えられます。
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発達障害者への支援のポイントを、さまざまな特徴をもったカエルの子でわかりやすくたとえた絵本。前半は、困難に遭遇する理由や周りの支援方法について、子どもが読んでも理解しやすい内容で描かれています。後半は、ストーリーの解説や障害についての説明がありますので、大人が読んでも勉強になります。
ブックキュレーター
honto書店員 宮本大樹リアル書店とhontoで本のマーチャンダイジンザーとして、紙と電子の本の売り場づくりを15年以上従事。日本で店頭に並ぶ前から『ハリー・ポッター』がベストセラーになることを予感し、世界中に広がった現象に感動、本を売る魅力にはまる。現在もhontoでネット書店の売り場づくりにかかわりつつ、リアル書店にも毎日立ち寄る習慣は変わらず。好きなジャンルは小説と文庫。本の中で語られる現実から離れた世界を好み、読書して現実逃避するのが何よりも落ち着く時間。一方で最近は日常生活の各問題も山積みのため実用本を手にとることも多い。少しばかり偏屈な書店員が、売れている売れてない関係なく、赴くままに小説から生活に役立つ本までをご紹介したい。
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