人類滅亡の危機的状況の中で生きる姿に心を打たれる！小松左京のSF小説

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世界は物質的には崩壊していないのに、人間だけが消失してしまった世界の謎と人々の行動が描かれています。福井ら生き残ったわずかな人間はコンタクトを取って集まり、人類消失の原因を探りながら生きるために新天地を求めてさまよいます。人類が消えてしまった、あまりにも突拍子もない理由には驚かされます。

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日本列島の地殻変動を題材とした、日本の滅亡劇。あるときから日本を襲いはじめた大規模な地殻変動は日本全土を切り裂き、やがて陸地は海の中へと沈み込んでいくのでした。徐々に国土を失っていく日本人の混乱ぶりが細かに表現され、そんななかでも賢明に生きる方法を模索していく、日本人の活躍に熱いものを感じます。

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生物化学兵器MM-八八菌を積んだ飛行機が墜落し、あっという間に全世界に蔓延して人類の99%が滅亡します。それでも極寒のために菌が増殖できない南極には1万人もの人々が避難していました。人類は地上を取り戻すための方法を模索します。確実な死を悟りながらも生きようとする、人間の姿に感動できる一冊です。

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本書に収録されている『すぺるむ・さぴえんすの冒険地球号』は人類と地上の情報を搭載し、死の星となった地球から宇宙へと脱出します。ところがブラックホールの重力圏にとらわれてしまった地球号。このままでは人類の情報が滅亡するという絶望的状況のなか、人類を救おうとする船長らの、最後の行動が見どころです。

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22世紀、ブラックホールが地球に迫り、このままでは太陽に衝突して地球は破壊される運命にある状況。人類は木星を爆発させることにより、ブラックホールの軌道を変えて地球を守ろうとします。木星を破壊し地球人類を守るための壮大な計画や、登場する科学技術には度肝を抜かれます。