ブックキュレーターhonto編集員
異文化に飛び込んだ女性作家から、勇気をもらえるエッセイ
活躍する女性作家のなかでも、海外経験のある人たちは何か少し違う感じがしませんか?一言でいうなら「勇気」でしょうか。1人で日本を飛び出し、文化、生活習慣の異なる場所で生きることは、相当な困難を伴うはず。そこを乗り越えてきた彼女たち。読んでいくうちに、一歩を踏み出す「勇気」が出てくることでしょう。
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ミラノの「コルシア書店」。本書には、ここに集まる多様な人々との交流と別れが描かれています。上流階級の家に招かれて文学論議を交わしたり、収容所から生還したユダヤ人の悲しみに触れたり。イタリア人夫との貧しい生活ながら、深い教養と信念で堂々とかの地で渡り合う著者。同じ日本人女性として、誇りと勇気をもらえる一冊です。
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著者は20代でのイギリス留学を皮切りに、さまざまな異文化を体験していきます。国籍も生き方も異なる人たちとの共同生活。帰国後に特急列車で出会った日系二世の収容所体験の話や、カナダの夜行列車で席を間違って案内した老車掌など。彼らを見つめる著者の深いまなざしは、逃げることなく異文化と向き合う大切さを教えてくれます。
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いつかイギリスに暮らすわたし
井形 慶子(著)
25歳で離婚し、シングルマザーとなった著者。出版社に「幼い子を抱えての海外旅行は可能か」という企画を自ら立ち上げて採用されます。まだおむつの取れないわが子を抱えてイギリスへ。さまざまな困難も持ち前のバイタリティーと、出会った人々の協力により解決していきます。強い自己実現能力に圧倒される一冊です。
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コミック『テルマエロマエ』の作者・ヤマザキマリのエッセイ。著者が影響を受けた本と旅を紹介しています。14歳のとき1人で欧州旅行、17歳でイタリア留学。詩人と同棲するも貧乏のどん底で妊娠し、27歳で1人帰国。著者はここから、「前に進む」ことを選択しました。壁にぶち当たっている人が読むときっと勇気をもらえるはずです。
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八十四歳。英語、イギリス、ひとり旅
清川 妙(著)
2014年に94歳で亡くなった著者の清川妙。イギリスへのはじめてのひとり旅は65歳。その後、約20年も続くことになる現地の人々や、英語の個人教授との交流を温かく、またお茶目に描いて楽しい一冊。人を愛し、人生を楽しむ著者の姿勢は、年を取ることに不安を感じる女性たちを大いに勇気づけてくれます。
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