ブックキュレーターhonto編集員
魅力は謎解きだけじゃない!?何度も読みたくなる幻想的なミステリー
「ミステリー」の醍醐味といえば、一般的には謎解きや先の読めないストーリー展開にあると思われています。そのため、ミステリー小説を読み返した経験がある方は少ないでしょう。だけど、幻想的な世界を舞台にしたミステリーには、何度も読み返したくなるものがあります。謎解きだけが魅力ではない、幻想的なミステリーを紹介します。
- 38
- お気に入り
- 3911
- 閲覧数
-
主人公のメアリは、他の家族がみんな殺されたお屋敷で大好きな姉コニーと暮らしています。村人の悪意から目をそむけ、古くて寂しい屋敷をお城のように思って暮らしている姉妹ですが、なぜ家族は殺されてしまったのか・・・。少女の残酷さが作り出す甘く幻想的なお城の暮らしに、あなたもいつの間にか魅了されているはずです。
-
ユニコーン
アイリス・マードック(著) , 栗原 行雄(訳)
人里離れた場所で、まるで中世のような館に幽閉されている女性ハナ。彼女に家庭教師として雇われた主人公は、この土地やハナの秘密に巻き込まれていきます。ハナが犯した罪とは一体なんなのか?儚くて可憐なハナの魅力が幻想的な雰囲気を醸し出していて、謎が解けた後も、彼女に会うために何度も本を開きたくなってしまう小説です。
-
幻想小説の大家である中井英夫の大傑作ミステリーです。両親を失った兄弟の家に訪れる、さらなる死。そこで繰り広げられる推理合戦には耽美的な美しさがあり、回想が重なり合って幻想的に展開されていきます。そして最後まで読めば、タイトルの意味が読み手の胸に迫ってきます。その意味を知った後、もう一度最初から読み直したくなっているはずです。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です