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「母性神話」を打ち破る・・・母親たちの実像にドキッとする小説
「母親なんだから子どもを愛するのは当然」「子どもを預けて遊びに行くなんて・・・」などが、母親に対する世間のイメージではないでしょうか。しかし皆が皆、理想通りにいくものではありません。「母性」なるものを求めれば求めるほど、追い詰められることだってあります。そんな母親たちの実像をリアルに感じられる小説を紹介します。
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3人の若い母親は、子どもを同じ保育園に通わせています。それぞれが育児に対する大きな悩みを抱え、現状に対する不満が募り「こんなはずじゃなかった」と嘆く、その感情描写はとても生々しく繊細です。追い詰められた母親が、最悪の状況からどのようにして光を見出すのか、最後まで目が離せません。
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坂の途中の家
角田光代(著)
2歳の娘の子育てに手こずっている専業主婦の里沙子は、ある母親によって引き起こされた虐待事件の補充裁判員になります。裁判をとおして事件の真相を知っていくうちに、さまざまな思いをめぐらせて自分の家族との関係性を考えはじめます。現代の子育て事情や、夫婦関係についても考えずにはいられない小説です。
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