ブックキュレーターhonto編集員
今も昔も人を惹きつける。日常に潜む異界との接点にゾクッとさせられる物語
ネオンがきらめく都会にも地方都市の閑静な住宅街にも、ぽっかりと開いた闇があるものです。そして妖怪や鬼、死霊といったあの世からの訪問者が、あなたの心のすき間を狙っています。科学万能の現代でも、異界はやっぱり人を惹きつけるものがあるのです。日本の原風景や民俗をベースにして、価値観が変わりそうな、ゾクっとさせられる本を紹介します。
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パライゾの寺
坂東 眞砂子(著)
若き民俗研究家が土地を訪ね歩き、古い時代の暮らしを知っている老人たちから話を聞くというスタイルの小説集です。日本の庶民史の悲しさや、やるせなさとやさしさを、『山妣(やまはは)』で直木賞を受賞した著者が描きます。あっと驚く仕掛けがあり、本の全編があの世からのメッセージに感じられることでしょう。
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残穢
小野 不由美(著)
ページをめくる度に鳥肌が立ち、土地にとりついた亡霊たちはどうしたら鎮まってくれるのか、と思わず考え込んでしまうホラー小説です。寝室の壁のシミがみるみる変化し、嬰児の姿となって浮き上がったらもう眠れません。でも怖いだけでなく、日本の古来よりあった「穢れ」の考え方について論理的に語られています。
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