何度でもやり直せる！挫折から立ち直る勇気がわく小説

自殺した主人公がたどり着いた場所は天国でした。天使から抽選に当たったといわれた主人公は、「小林真」の体を借りてやり直すチャンスを与えられます。主人公は、小林真の友人や家族と関わるなかで彼の自殺の理由を知り、自身の死の原因にも立ち向かうことになります。挫折してもやり直せると背中を押してくれる本です。

交通事故で楽器を握れなくなり講師になった先生と、負けてばかりの吹奏楽部が「吹奏楽部の甲子園」普門館を目指してく実話をもとにした小説です。主人公たちは、無理だといわれても夢を語ります。そして、挫折を知った自分たちだからこそ出せる泥臭いサウンドで人々を魅了する姿に、胸が震えます。

長崎県の小さな島の合唱部が、東京から臨時教師としてやってきた主人公の元で、大会での優勝を目指していく物語です。島という小さな世界で、家庭や恋愛の問題を抱え、時に歌うことをやめようと思いながらも目標に向かっていきます。物語終盤、未来への活力あふれる「手紙～拝啓 十五の君へ～」の合唱は必見です。

主人公はある日突然、父の借金により家を差し押さえられ、ホームレスになります。そこからはじまるホームレスライフに悲壮感はなく、明るいから驚きです。おかずがなければ、ご飯を噛み続ける、雨をシャワーに体を洗うなど、どんなときもめげずに明るく過ごす主人公の雑草のような強さを見習いたくなります。

技術力はピカイチの下町の佃製作所。しかし資金繰りに困り、主人公の夢の詰まったロケット部品の特許を大企業に目をつけられる創業以来のピンチに・・・。会社の社長である主人公は、ロケット開発の夢と会社存続、二つの実現に向けて奮闘していきます。どんな困難もあきらめないで立ち向かう姿勢を主人公から学べます。