エラリー・クイーン推理小説の神髄に触れる、国名小説集

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ローマ劇場の観客席から、劇の上演中に男の毒殺死体が発見されます。現場から被害者のシルクハットが消え去っていて、帽子が消えたのはなぜかを手掛かりに市警随一の腕利きクイーン警視とその息子が事件に挑みます。犯人らしき人物を特定するも物証はまったくなく打つ手がなくなったかに見えましたが、捜査側も負けじと知恵をひねり出します。

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スペイン岬にある、とある一家の別荘で殺人事件が起こり、奇妙なことに被害者は全裸にされ服が残されていませんでした。当時、別荘にはいわくつきの人物が数名居合わせていました。殺人の動機は何か、犯人はなぜ服を持ち去ったのか。不可解で常識では考えらえない謎に、天才作家 エラリーと友人の判事が果敢に挑んでいきます。

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オランダ記念病院で、手術を待つ女性が殺されました。状況的に彼女を殺すことができたのはその執刀医だけという不可解な状況。当然彼は無実を主張します。そして犯行の手がかりらしきものが見つかりますが、謎は解けないまま新たな殺人が起きてしまいます。エラリーの論理的推理の妙が存分に味わえる一冊です。

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ギリシャ人富豪の死後、彼の遺言状が金庫からなくなっていることが発覚します。警察もその行方がつかめず、エラリーは棺を調べなおすことを提案。棺が掘り起こされますが、そこから見つかったのは身元のまったくわからない腐乱死体でした。そこから正体不明の犯人とエラリーの頭脳戦がはじまり、事件は意外な展開を見せます。

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美しい日本庭園で流行女性作家が謎の死を遂げます。結婚も控えていて、人生の絶頂を迎えつつある彼女がなぜ死ななければならなかったのか。さらにその庭園には窓からも扉からも侵入は不可能でした。事件現場に出入りすることは誰もできなかったはずで、深まる謎に捜査陣は頭を悩ませます。密室トリックものの傑作ともいえる一冊です。