ブックキュレーター触覚研究者 仲谷正史
身体を満たしてココロも満たす。
最近疲れがち。やる気が出ない。覚えること、やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、アタマが回らない。コンピューターの前に座って世界と戦っているのに、その基盤となる身体に実感の持てるフィードバックがないからでしょうか。ココロに孤独感を抱えているからでしょうか。ココロとカラダのバランスを整える具体的な方法や、そんなことを可能にする情報技術の未来を示す本を紹介します。
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原著タイトルをそのまま訳すと「スパーク:運動と脳についての新しい科学」。運動をして積極的に身体を「使う」ことが、どれだけ心が満たすことにつながるのか。なんとなく気づいていた"身体が心を作る"という事実を科学検証をもとにわかりやすく説いた著作。
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ボディ・マッピング だれでも知っておきたい「からだ」のこと DVD BOOK
バーバラ・コナブル(著) , エイミー・ライカー(著) , 小野 ひとみ(訳)
毎日使っている身体ですが、その構造がどんなものであるか、振り返って考えることは少ないかもしれません。DVDが中心となる本書の中で紹介されるエクササイズに、自分の脊椎(背骨)の形を描くというものがあるのですが、私自身、間違って思い込んでいたのだと気付かされました。身体の使い方を意識する機会をくれる作品です。
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最近、アタマやココロが疲れてくると、瞑想をするようにしています。友人に勧めてもらったこの本は、構えずに瞑想を始めるきっかけをくれました。肩肘はらずに、まずは実践してみる。そんな入り口によい本です。
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ウェルビーイングの設計論 - 人がよりよく生きるための情報技術
ラファエル・A・カルヴォ , ドリアン・ピーターズ , 渡邊淳司 , ドミニク・チェン , 木村千里 , 北川智利 , 河邉隆寛 , 横坂拓巳 , 藤野正寛 , 村田藍子
コンピュータ、スマートフォン、IoT、機械学習。情報技術は私たちの生活を便利に、かつ効率の良いものに進化させました。しかし、これらの効率性によって、常に追い回されているように感じる人もいるのではないでしょうか。情報技術はまた、私たちの日々の充実や、幸福感にも貢献し得ます。気鋭のメディア研究者らが監訳した、未来の情報技術の1つのあり方を示した著作。
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孤独は運動量を減らし、感情の起伏もなくなり、認知機能にも影響を与えます。それでは、私たちはどんな風に孤独感に立ち向かえばいいのでしょうか。孤独感を科学の方法で眺めると、決してそれは得体の知れないものではなく、対処可能な気持ちであることが明らかになってきます。見返りを期待せずに他者を助ける善い行いを実行することは、孤独感を低減することにもつながると説いています。
ブックキュレーター
触覚研究者 仲谷正史1979年島根県生まれ。現在、北海道大学電子科学研究所・学術研究員。東京大学在学中から人間の触感に関する研究を続け、新しい触覚の錯覚の発見を通して触感の不思議を解明する研究に従事。研究活動の傍ら、2007年より触れることを起点とする価値づくりやその社会普及に携わる。共著に『触楽入門』、『触感をつくる――《テクタイル》という考え方』。平日は研究に関する読書が多いが、突発的に小説が読みたくなった休日には、カフェ併設の本屋に出かけ、どこかしら触覚を感じるテキストを書く、三浦しをん、西加奈子、堀江敏幸さんの小説を好んで読む。
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