ブックキュレーターhonto広報担当 土佐勝彦
「登山者に悪人はいない」を疑いたくなるミステリー
登山には、ちょっとした疲労が引き起こす滑落事故から不意の落石まで、さまざまな危険がはらんでいます。ときにはそれが死につながってしまうこともあるのです。予測不能な天候急変ならばあきらめもつきますが、もしそれが意図的に仕組まれていたことだとしたら・・・という「登山×ミステリー」を題材にした、スリリングな小説を紹介します。
- 14
- お気に入り
- 6220
- 閲覧数
-
雪の炎
新田 次郎(著)
男3人女2人のパーティで挑んだ冬の谷川岳にて、リーダーの兄のみ凍死した謎を解くために妹は当時のメンバーと追悼山行を実施します。やがて明らかになっていく事実。兄の死は事故だったのか?自殺だったのか?それとも・・・。山で起こったことは山でけりをつけるという「山の法廷」に、あなたの倫理観が問われます。
-
マークスの山 上
高村 薫(著)
南アルプスの夜叉神峠に端を発する謎が描かれた小説です。国家公務員や弁護士が謎の凶器で殺される連続殺人事件が発生し、被害者の共通点が大学の山岳会だと判明します。被害者と同時期に山行していた山男たちの歪んだ友情と、彼らが守りたい秘密とは・・・。ラストには、北岳頂上での切ないシーンが待ち受けています。
ブックキュレーター
honto広報担当 土佐勝彦hontoの広報として、ニュースリリースや取材・イベント対応に従事。家に本がある環境に育ち、小学生の時に読み始めた日本文学全集のおもしろさにはまり乱読を開始する。その後通学・通勤時間を利用して歴史小説やミステリーに凝る傍ら、コミック誌にもくまなく手を伸ばす生活に。現在は暇さえあればコミックを電子書籍で、小説を文庫本でというスタイルで乱読を継続中。登山の友として本を持参するものの疲れて読まずじまいに多々陥る。好きな作家は司馬遼太郎と安部公房。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です