ブックキュレーターhonto編集員
人間のパートナーや家族でもある犬たちの、涙なくしては読めない物語
ペットという存在を超え、犬は人間の友であり家族とも位置づけられる愛おしい動物です。一途に飼い主に尽くし抜いた忠犬や、飼い主のパートナーとして「仕事」をする犬など、けなげで忠実であればあるほど、彼らとの別離は悲しく切ないもの。愛犬家のみならず動物を愛するすべての方に、犬をめぐる泣けるストーリーを厳選してお届けします。
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つめたいよるに 改版
江國 香織(著)
21編を収録した短編集です。「デューク」では、愛犬を失って泣きやむことができない主人公の前に見知らぬ少年が現れ、彼と過ごした1日が描かれています。「もし、犬が言葉を話せたら?」という願望をもったことのない愛犬家はいないはず。そんな読者が涙にくれつつも微笑んで読了できる、ハートウォーミングな一編です。
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本書が愛犬との別れを描いたよくある物語と違うのは、老犬リリーの病巣を「タコ」になぞらえて戦う主人公テッドのまるで冒険譚のような明るさ、そしてテッドとリリーの饒舌さだといえます。作中で引用されるバイロンの「犬に捧げる墓碑銘」という詩や、テッドとリリーのやりとりに何度も泣かされつつ、読了後には清々しさが残る秀作です。
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実在の盲導犬クイールの一生を、写真と文章で綴ったドキュメントです。選ばれた子犬はどのように育って盲導犬としての訓練を受け、パートナーが決まってからどのような生活を送るのか?そして盲導犬引退後の余生まで、余すところなく語られています。読者はかけがえのない存在としての盲導犬の姿に、さまざまな想いを抱くはずです。
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