ブックキュレーター漫画家 倉田真由美
やっぱりリアリティ!しびれる他人の話5選
若い頃はノンフィクションって今ほど読まなかったように思います。どうせ読むなら自分の生活とまったく繋がっていないもののほうが楽しめたんですよね。でも今は半々くらいでフィクション・ノンフィクションを読んでいます。他人の人生に思いを馳せる余裕が出来たのか、実生活に刺激が少なくなってしまったからなのか。どっちもかなあ。
※本ブックツリーの内容は、執筆時点(2017年9月29日)の情報に基づいております。
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『「子供を殺してください」という親たち』の著者、押川剛氏の本。これも前作と同様、壮絶な親子たちの暮らしが描かれています。外から見ても分からない、家庭の中の地獄。最近、仲のいいママ友が実は強烈なヒステリー持ちだということを、彼女の夫からこっそり聞いたばかりなので余計にヒリヒリ読めました。
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著者の清武英利さんは、あの読売新聞のドンに喧嘩を売った「清武の乱」の清武さんです。野球のイメージ、実業家のイメージしかありませんでしたが、実はバリバリの記者さんだったんですね。外務省機密費流用事件を追った捜査二課の刑事たち、ほとんど実名で描かれています。震えるほど、渋いです。
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少し前、著者の清水潔さんに仕事でお目にかかりました。先日検察審査会で不起訴相当の判断が出た、詩織さんの事件(ジャーナリストによる準強姦疑惑事件)について話しておられました。詩織さん、清水さんには事件当初から相談されていたそうです。いろんな意味で恐ろしい事件だとおっしゃっていましたが・・・。本書も裁判所と時の政権の関係性、一般人が思いもよらない実態に鳥肌が立ちます。
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10歳の少女が数日間連れ去られていた事件の犯人の陳述が最近雑誌に出ていて、それが「僕は絶対にまた(少女の連れ去りを)やる」という衝撃的なものだったので慌ててこの本を買いました。娘を持つ身として許しがたい犯罪ではあるのですが、想像していた痛々しさとはまるで違う、空恐ろしさを感じる事件でした。世界中から、悲劇の子供がいなくなるといいな。
ブックキュレーター
漫画家 倉田真由美大学卒業後、「ヤングマガジンギャグ大賞」に応募し大賞受賞。2000年ダメ男を好きになる女たちを描いた『だめんず・うぉ~か~』連載開始。その後も『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず』、アイドル漫画『終末アイドルフルフル9』『トーキョーはらへり散歩』『くらたまの恋愛やり直し!!塾』など、多数の漫画や書籍を執筆。現在は執筆活動のほかにテレビ・ラジオ出演、トークショーと多方面で活躍中。趣味は読書で好きなジャンルはミステリー、ホラー、好きな作家は貴志祐介、前川裕、小野不由美。
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