ブックキュレーターhonto編集員
人類存亡の危機!未来に生きる人間のドラマを描いたサイエンスフィクション
SFというと、未来の無機質な管理社会や技術的な発展を描いた物語を想像する方が多いかもしれません。そういったお話もある一方で、未知の存在や起こった出来事になんとか対応し、悩み、恐れ、生きていこうとする人間自体を描いたものもあります。ここでは未来の話なのにすごく身近に感じられる、人類存亡の危機に対峙する人々の物語を集めました。
- 15
- お気に入り
- 2537
- 閲覧数
-
第三次世界大戦時に使用された大量の核爆弾により、地球のほとんどは汚染され、人類も死に絶えた世界を舞台にした小説です。生き残った人々が唯一存在するオーストラリアも、汚染が広がるのを待つばかり。迫りくる死を前に人間はどう過ごすのか?そんな人類共通の普遍的テーマが、「人類最後の日」までの約半年間を通してじっくり描かれています。
-
寒冷化が進み大部分が廃墟となった世界で、生き残った人類は物資や食料を奪い合いながら、その日暮らしの生活を送っています。そんな世界に生きる父と幼い息子。息子は心優しく「善い者」であろうとする一方で、父は生き残るために奪い、殺さなければなりません。親子それぞれの葛藤や、お互いへの戸惑いが痛いほど伝わってくる小説です。
-
結晶世界
J・G・バラード(著) , 中村 保男(訳)
癩病院副院長のサンダースは、愛を交わした人妻を追ってたどり着いたマタール港である異変に気付きます。実はその港では、人も森も正体不明の水晶に覆われ始めていたのです。登場人物は不倫をしていたり、精神的に病んでいたりしています。すべてが水晶化する未知の事態と人間同士の愛憎が絡み合っていきます。
-
沈んだ世界
J.G.バラード(著) , 峰岸 久(訳)
舞台になるのは、すべてが水に覆われ高温多湿になった世界。文明の名残は水面から顔を出すビルの頭だけです。生物学者ケランズらはかつてのロンドンで暮らしていますが、環境変化のため移動を迫られていました。その環境で暮らす人々の姿を通じ、生態系とともに人間もまた変化していくのか・・・。そんなことを考えさせられる物語です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です