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SFに苦手意識がある方へ!熱い人間ドラマが描かれたハヤカワ文庫SF
「ハヤカワ文庫SF」はハードSFの領域を広げてきた硬派なレーベルですが、主人公が「何か」に出会い変わっていく、熱い人間ドラマを描いた本をこれまでに数多く刊行してきました。ここではSFというジャンルに苦手意識を抱いている方にこそオススメの、ドラマチックな傑作ばかりを集めました。まずはどれか一冊、気になったものから読んでみてください。
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サターン・デッドヒート
グラント・キャリン(著) , 小隅 黎(訳) , 高林 慧子(訳)
舞台となるのは、地球と宇宙コロニーが対立している未来です。地球外文明の痕跡発見をきっかけに、地球とコロニーは土星で異星人の遺物獲得へ壮大な競争を始めます。コロニー生まれの大学教授が大活躍を見せますが、孤独な彼が土星で早老症の天才青年と出会い、深い友情を築いてから熱いドラマが展開されます。
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軍務が市民の義務となった地球を舞台に、異星人と戦う機動歩兵の少年ジョニー・リコを主人公にしたハードSFの古典です。本書に登場するパワードスーツは、現在に至るまで多くのSFに影響を与えました。戦争を肯定するような内容が賛否両論を呼びましたが、多くの教官たちが言葉の力でジョニーを成長させる熱い師弟の物語でもあります。
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地球を脅かす虫型の異星人と戦う世界で驚異的な認識力をもつ少年エンダーが、士官候補生としてライバルたちと繰り広げる熾烈な競争の日々を描いた小説です。その訓練生活の意外な結末に驚かされますが、戦いで成長したエンダーが理解する敵の真実の姿から、以後20作以上続く「エンダーシリーズ」が生まれます。
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著者の未来史シリーズに登場する、即時遠隔伝達装置「アンシブル」の原理を発見した理論物理学者シェヴェックを主人公にした長編です。ユートピアとして開拓された衛星に生まれた彼は、物理学者として純粋に真理を求め、社会の矛盾と戦います。物語の最後にシェヴェックは、抑圧された人々に星を超えて響く言葉を語りかけます。
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