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司馬遼太郎の歴史小説で知る!歴史を作った男たちの熱い友情物語
幕末から明治時代は日本が鎖国から目覚め、近代世界に乗り出す冒険の時代でした。我先にと歴史の動乱に飛び込んでいった若者たちの力がこの国を若返らせ、小さな近代国家として成功させる原動力となりました。理想とともに立ち上がった男たちの出会いと別れ、それを司馬遼太郎がドラマチックに仕立てた小説を紹介します。
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日露戦争で活躍した秋山兄弟と、彼らの同郷の友である正岡子規の生涯を中心に、日本が近代国家に変貌をとげた明治時代の群像を描いた長編小説です。男たちの友情物語の間に明治という時代の詳しい解説があり、歴史小説が好きであれば一気読みしてしまうことでしょう。
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幕末期に官軍を指揮した大村益次郎を主人公に据えた歴史小説です。維新の十桀に並びながらもあまり有名ではない益次郎の生涯を知ることができます。彼は村医者から蘭学者となり、書物の情報だけで西洋式の軍隊を作り、幕府軍と戦いました。性格は正反対の桂小五郎との信頼と友情が、感動的に描かれています。
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幕末長州の思想家・吉田松陰と、門下生で奇兵隊を結成し活躍した高杉晋作を描いた歴史小説です。吉田松陰の過激な思想と実践は刑死し挫折しますが、高杉らは長州藩を破滅の淵から救い、明治維新へと導きます。1人で始めた反乱を藩の革命にしてしまった高杉の行動力と、仲間たちの友情に胸が熱くなります。
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西郷隆盛と大久保利通が決別し、西南戦争が終わるまでを描いた長編小説です。西南戦争は武士の世を終わらすために、避けられなかい戦であったことが精緻に語られています。武士とは何か、明治とはどういう時代かを考える上で、とても参考になる本です。敗走する西郷軍が明るく爽やかに再現されています。
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