ブックキュレーターhonto編集員
超高層ビルからパン小屋まで。建築にまつわる物語に胸が熱くなる本
建築にまつわる物語、秘話を描いた本を集めました。大聖堂建設をめぐる歴史小説、独学でマンションを手作りした夫婦の記録、建築家と施主であるパン屋の往復書簡など。どんな建築にも作る人、そこに集う人の物語が宿っていることがわかります。読めば建築に込められた想いに胸が熱くなり、ぜひその建築を見てみたくなるでしょう。
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ミノル・ヤマサキは、同時多発テロで崩壊した世界貿易センタービルをつくった日系建築家。世界貿易センタービル完成までが描かれています。柱の本数や窓幅など細部までこだわり、美しく機能的かつ世界最大規模のビルを目指すミノル。何度も設計の変更を余儀なくされながら、自らのデザインを追求する姿に胸を打たれます。
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光の教会 安藤忠雄の現場
平松 剛(著) , 石堂 威(編集)
建築家・安藤忠雄の代表作の一つ「光の教会」完成までを記したノンフィクション。低予算、脆弱な地盤などの障壁を安藤はじめ施主の牧師、施工を請け負う工務店が乗り越えていきます。特に安藤の設計を赤字覚悟で実現していこうとする工務店の心意気が感動的。建築の現場でくり広げられるドラマに立ち会える一冊です。
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「高知でもっとも有名な建築」といわれる沢田マンションをつくった夫婦の物語です。独学で設計から基礎工事、外装までやり遂げた実行力に驚きます。沢田マンションは1971年の着工から改築と増築をくり返し、屋上に田や池、3階まで車で上がれるスロープつき。夫婦の夢が少しずつ形になっていく過程にワクワクします。
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パン屋の手紙 往復書簡でたどる設計依頼から建物完成まで
中村 好文(著) , 神 幸紀(著)
北海道真狩村のパン職人が、東京の建築家・中村好文に「パン小屋」を依頼することからはじまる往復書簡集。中村は手紙だけでなく何度も真狩村を訪れてパン職人の暮らしを間近で学び、建築作業をともにおこないます。パン小屋の建築を通じて中村とパン職人が互いに理解、尊敬し合っていく様子が感じられ、胸が熱くなります。
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