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ホラー?ミステリー?ジャンルの境界を超える魅力を放つホラー・ミステリー
整合性を旨とするミステリーと、理屈を軽々と超越するホラー。正反対のようですが、意外にもこの二つのジャンルを好んで書く作家は大勢います。ここではホラーとミステリー両方の要素をもった小説を集めました。あなたが好きなのは怖~い結末ですか?それとも鮮やかな謎解き?どちらも楽しめる「ホラー・ミステリー」の名作をご堪能ください。
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死者の霊が見えるクールな名探偵・濱地健三郎と助手のユリエが心霊事件に挑む連作短編集です。ミステリーとホラーの境界をギリギリまであいまいにしたストーリーは、これまでの有栖川作品とはまったく違う趣。ホラーとミステリーの絶妙なブレンド具合を楽しめます。濱地とユリエとの微妙な関係も気になるポイントです。
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ソ連に幽霊は存在しない
レジナルド・ヒル(著) , 嵯峨 静江(訳)
推理小説のほかサスペンスや冒険小説など、多彩なジャンルを書き分けたレジナルド・ヒル。そんな著者の傑作ホラー・ミステリーを表題作としているのがこちらの短編集です。旧ソ連の厳しい体制下、エレベーターに現れた幽霊を調査する主人公の運命は?ひねりのきいたプロットとホラー要素、二つの魅力が堪能できるお得な一冊です。
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グランダンの怪奇事件簿
シーバリー・クイン(著) , 熊井 ひろ美(訳)
「オカルト界のシャーロック・ホームズ」の異名をもつジュール・ド・グランダンが、怪奇事件に挑むシリーズ短編集です。古典ですが、積極果敢な行動で難事件を解決するストーリーは現代ものにも通じるおもしろさがあります。格調高い名台詞の数々とあいまって、ほかにない雰囲気を醸し出しています。ゴシックホラーの入門編としてもオススメです。
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超能力の謎を解明すべく行われた実験の最中、参加者の1人が死亡する事件が発生。テレビカメラとマイクに囲まれたなかで起きた事件は、超能力による殺人事件?オカルトの裏に隠された真相を暴く「世界の神秘を解く男」など、推理作家・法月綸太郎が活躍する短編を収めた本書は、ロジックの魅力を十分に伝えてくれます。
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