夜に泣いて、朝立ち直るための小説

普通に限りなく近い生活に、日常に限りなく近い戦争が存在したら・・・。いつもの世界から一歩はみ出したところで、物語は進んでいきます。戦争という、人が死ぬ前提の環境でも人は笑ったり泣いたりします。そして誰かを愛したり、失ったりするのです。残るのは小さな希望。誰かを想って泣きたいときにオススメの一冊です。

多くの人が大切な場所や、大切な人をもって生きています。この物語を語る女性の大切な場所はキッチンでした。そして大切な人であった祖母を亡くし、絶望の淵にいたとき、手を差しのべてくれる人が現れます。どんなに悲しいことがあっても、助けてくれる人はきっといるはずです。人を信じたい夜に読んでください。

彼が大学で出会い、好きになった彼女には学生結婚した夫がいました。それでも彼と彼女には、これが運命の恋だとわかっていました。ふたりは思い出を重ね、関係を深めていきます。正しい恋愛ではないけれど、かけがえのない恋愛もあります。たとえ傷ついたとしても、譲ることができない想いがある人にオススメの物語です。

誰かに愛されて育った記憶のある人は、その記憶を頼りに立ち直っていけます。自叙伝的な内容でありながら、フォーカスしているのは自分を愛してくれた人という一風変わった物語です。誰かを愛し、誰かに愛され、関わっていく。そして新たな関係が生まれる。家族に対して悩んでいる人に読んでいただきたい小説です。

後悔のない人生というのは、なかなか送れるものではありません。やり残したこと、使いかけの日用品、伝えられなかった想い。それでも最後、死ぬ前にひとつだけ願いが叶うとしたら・・・。そんな願いの集まる病院があります。あなたなら最後に、何を願いますか？色々なことに疲れてしまった人へ送りたい物語です。