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エロ&グロ満載!妖しい魅力に酔える山田風太郎の活劇小説
山田風太郎(1922-2001)の活劇小説の多くが、映画や舞台、コミックやアニメなどの題材となっています。それは時にはナンセンスとも思えるほどのエロティシズムやグロテスクな描写を多用しながら、その著書には非常に質の高いプロットと、高い娯楽性が共存しているからでしょう。ここでは、そんな山田風太郎の活劇小説の代表作を紹介します。
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超人的な技を備えた忍者同士の死闘を描いた超娯楽作です。甲賀と伊賀の忍者一族が、徳川家から生死を懸けた忍法勝負を命じられます。甲賀の若き頭領と伊賀の女頭領は、互いに想い合いながら一族同士の和睦を夢見ていたのだが・・・。幻想的な忍法の世界観を確立した著者の代表作で、その世界観は後のエンタメ界に大きな影響を与えています。
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江戸時代に起きた会津騒動という史実を基にした、悪徳藩主に悲惨な目にあわされてしまった7人の女性たちのあだ討ちの物語です。か弱い女性たちが無頼の天才剣客である柳生十兵衛の指南のもとで、痛快な復讐劇を繰り広げます。十兵衛と女性たちの軽妙な掛け合いがとても楽しく、著者の小説には珍しい清涼感があります。
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『柳生忍法帖』では参謀役に甘んじた柳生十兵衛が、本書では「魔界転生」という外道忍法でこの世によみがえった名立たる武芸者を相手に壮絶な闘いを繰り広げます。実在した剣豪たちを奇抜なアイデアで一堂に介し、さらにサディスティックなエロティシズムをふんだんに加えた娯楽の塊のような小説です。著者の最高傑作ともいわれることがあります。
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「大坂夏の陣」の頃、滅亡寸前の豊臣家の存続を計るため、真田幸村が5人の女忍者に驚くべき任務を課します。各々女性ならではの妖艶な術を駆使して任務に臨むのですが、そんな彼女たちに恐るべき刺客たちの魔の手が・・・。猟奇的で濃艶な世界観に満ちたマニアックな一冊で、後にこの小説を基にしたきわどい映像作品が数多く制作されています。
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