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主人公は・・・あなた!?不思議な読書体験が味わえる二人称小説
一人称の「わたし」でも三人称の「彼/彼女」でもない、二人称の「あなた」が中心的な役割を担う小説を集めました。それぞれ二人称を使った意図や目的は異なりますが、自分が物語の主人公や登場人物になったような、あるいは著者にページの向こうから呼びかけられているような、不思議な読書体験が味わえる小説ばかりです。
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冬の夜ひとりの旅人が
イタロ・カルヴィーノ(著) , 脇 功(訳)
『あなたはイタロ・カルヴィーノの新しい小説『冬の夜ひとりの旅人が』を読み始めようとしている』と始まる小説です。ところがやがて、実は「あなた」が読んでいるのは別の小説であると知らされます。とまどう「あなた」。そこに現れるもう一人の読者。真の『冬の夜ひとりの旅人が』をめぐる「あなた」の冒険が始まります。
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容疑者の夜行列車
多和田 葉子(著)
「あなた」はドイツに住む日本人の女性ダンサー。ヨーロッパ各地で開かれる公演のために、夜行列車で移動する日々を過ごしています。ところが「あなた」の旅は波乱万丈。密輸に巻きこまれたり、見知らぬ男の手紙の代筆をしたり。そんな不思議な夜をいくつも超えながら、「あなた」を乗せた夜行列車の旅は続いてゆきます。
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暗い旅
倉橋 由美子(著)
大学院でフランス文学を学ぶヒロインの「あなた」は、冬のある日、突然失踪した婚約者「かれ」を探しに鎌倉から京都へ向かいます。若い愛をもてあそぶように、お互い浮気を繰り返していた過去を苦い悔恨とともに思い出す「あなた」。真実の愛を求めた旅が徒労に終わるかと思われた京都で、「あなた」はある決心をします。
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