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あのドキドキが味わえる!「手紙」を読むことで物語が展開する書簡体小説
「書簡体小説」とは、「手紙」をもとに物語が間接的に展開する小説のことで、17世紀後半から19世紀中期までの西欧で大流行しました。たった1人の誰かに宛てた手紙を読む行為は、秘め事を打ち明けられているようでドキドキするもの。正当な読書を通してそんなドキドキを味わうことができる、書簡体小説をピックアップしました。
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20歳から45歳までの個性豊かな5人の男女の間で交わされる数々の手紙で構成された一冊です。まさに「筆まめ」と言える彼らの手紙は、実に表現豊か。ラブレター、借金の申し込み、妊娠を告げる手紙、脅迫状など、さまざまなかたちの手紙を通して、心を揺さぶる手紙の書き方を三島由紀夫が示します。
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許婚のいる美しいロッテに恋をし、とげられぬ恋に苦悩し続けるウェルテル。友人であるウィルヘルムに宛て、その恋の喜びと悩みを数十通にもわたりただただ美しく、そして激しく綴り、そのはてにウェルテルは死という道を選びます。多くの人々が通り過ぎる青春時代の多感さや不安定さを、普遍的に描き出した一冊です。
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短編集である本書に収録された「カンガルー通信」という1編は、百貨店で苦情対応をする男が惹かれてしまったとある苦情の主に宛てて個人的な返事を出す、という物語です。理屈ではとらえ難い物語ですが、「僕」が志した『不完全さ』が読後も頭をもたげるでしょう。
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