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残された死者の声を聞く。法医学にまつわるミステリー
死体のさまざまな痕跡から死の理由を導き出し、死者の生前の意思や最後の決意など、いわば「残された死者の声」を聞くのが法医学です。ここでは法医学が鍵になるミステリーを紹介します。死体にメスを入れる行為を否定的にとらえられることもありますが、遺体に深い敬意と愛情をもって「死者の声」を聞こうとする信念と情熱に胸打たれることでしょう。
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ミステリーにオカルト要素が加味されたややホラーよりの一冊です。著者自身が法医学教室に在籍し、監察医を勤めていたというだけあって、解剖の詳細さや臨場感は群を抜いています。ライトな文体で読みやすく、各章ごとに挿入される「飯食う人々」もおもしろい。少し変わった法医学ものに触れてみたいという方にオススメです。
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