ブックキュレーターhonto編集員
謎解きだけじゃない!知識欲も満たされるミステリー小説
知らないことを知ることは、ワクワクするものです。だけど、名前しか知らない職業やその道の人しか知らないような分野は、どうやって知ればいいのか、入り口がどこにあるのかもわかりません。そこでここでは、映画や宝石など身近なものから民俗学や特殊な職業まで、探偵の推理を楽しみながら色んなことを知ることができるミステリー小説を紹介します。
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引きこもりの秀才・嗄井戸(かれいど)と、留年回避のため彼を外に連れ出そうとする奈緒崎(なおさき)。そんな2人は映画をきっかけに関わりを持ち始めます。奈緒崎が遭遇する殺人事件や奇妙な演説など、一見不可解な出来事の数々。それを嗄井戸は、膨大な映画の知識をもって鮮やかに解決していきます。
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民俗学の助教授である那智と、彼女の研究室で働く三國。そんな2人がフィールドワークで訪れる先で起こる事件や、歴史に埋もれた謎を民俗学の視点からひも解いていくシリーズです。民俗学の難点といえば、その敷居の高さでしょう。それを時にわかりやすく、時に専門的に那智や三國が語ることで、民俗学がぐっと身近に、おもしろく感じられます。
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死者の放つ香りが、別の匂いに変換される特異体質となってしまった桜庭。彼はひょんなことから分析フェチの准教授・風間と出会い、その体質を利用して未解決の殺人事件を捜査することになってしまいます。匂いや香りといった身近なものをじっくりと分析していく様子に、化学の楽しさを垣間見ることができるミステリーです。
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東京23区のあちこちに貼られた不気味な力士シール。その謎を追う週刊誌記者の小笠原は、万物を鑑定するという美女・凛田莉子にシールの鑑定を依頼します。絵画からガードレールにきのこと、あらゆる物の価値を瞬時に見破る莉子の専門知識と観察眼は圧巻のひと言。普段目にする何気ない物の価値を知りたくなってしまうでしょう。
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酔っ払いに絡まれた外国人のリチャードを助けた正義。リチャードの職業が宝石商だと知った正義は、祖母の形見であるピンク・サファイアの鑑定を依頼します。本書の魅力は宝石と人の物語だけではなく、宝石の価値に関する記述にあります。宝石の種類や歴史に始まり、加工の方法や値段など多岐に渡っていて、読むと宝石のことをもっと知りたくなります。
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