ブックキュレーター朝日新聞「好書好日」編集部
ブックサイト「好書好日」が推す「変味を味わう本」
気分で本を選べるブックサイト「好書好日」では、「味わう」をキーワードに、食に関する本を折にふれて取り上げています。近年、小説や漫画で美味しそうな料理が出てくる作品が花盛りですが、一方で、世の中には変わった味を求める御仁も多いようです。そんな「変味」に関する本を集めてみました。さあ、あなたも食の冒険へ。
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不味い!
小泉 武夫(著)
「食の冒険家」として知られる著者が、美味いものを追い求めた過程で出くわした「不味い」食べ物を紹介。観光地のお膳に始まり、病院食や給食、ホテルの朝食など、身近な「不味い」ものが次々に登場します。怒りと共に繰り出される「なぜ不味いのか」の分析が秀逸で、発酵学の権威ならではのうんちくを楽しめます。
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なにかと話題の昆虫食。近未来の食糧不足の救世主とも言われますが、どこから手をつけていいのかわからない人にピッタリの本。50の昆虫料理がレシピとともにフルカラーで掲載されています。素材にはぎょっとしても、料理になってしまうと目にやさしく、後は舌で味わうだけ。原形をまんまとどめている料理もありますが・・・。
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天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線 決定版
野瀬泰申(著)
タイトルをみて「ありえない!」と思われた方こそ手にとっていただきたい、食の常識を覆す好著です。「納豆に砂糖」「カレーの卵は生?ゆで?」といった、地域による嗜好の違いがネット調査によって次々と明らかに。東西の違いだけではなく、嗜好の飛び地もあり、日本の食文化の多様性をしみじみ感じることができます。
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うら若き女性が世界一周の旅の過程で動物を食べまくります。キリンのジャーキー、トナカイのカルパッチョ、アルマジロのブラウンシチュー・・・。といってもゲテモノを選んでいるわけではありません。いずれもかの地で珍しくもない食材。さっきまで働いていた動物が次の瞬間に食卓に上る、そんな場面転換が鮮やかな紀行文です。
ブックキュレーター
朝日新聞「好書好日」編集部朝日新聞社が2018年6月にオープンしたブックサイト(https://book.asahi.com/)。朝日新聞読書面の書評をはじめとした新聞記事や、ライフ&カルチャーにひもづけて本を紹介するウェブオリジナル記事を掲載。
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