ブックキュレーターhonto編集員
ひと味違う謎とスリル!ミステリーファンにオススメしたい海外&日本文学
「文学って堅苦しくて苦手・・・」というミステリーファンでも楽しめる、謎解き要素をはらんだ海外と国内の小説を集めました。緻密な仕掛けがはりめぐらされたものから、どこか人を食ったようなものまで、一癖も二癖もある作家による一筋縄ではいかないものばかり。いつもとはひと味違った謎とスリルを堪能してみてはいかがでしょう。
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予告された殺人の記録
G・ガルシア=マルケス(著) , 野谷 文昭(訳)
舞台は南米の小さな田舎町。そこで30年近く前に起こった凄惨な殺人事件について「わたし」は関係者の話を集めながら、事件当日の状況を克明に描いてゆきます。犯人も被害者も町の人間の顔見知り。しかも公然と殺害を予告していたにも関わらず、なぜ誰も止められなかったのか・・・。その真相に呆然とさせられるでしょう。
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神聖喜劇 第1巻
大西 巨人(著)
第二次大戦中の1942年、長崎県対馬の基地に招集された主人公・東堂太郎の眼を通して、軍隊生活を描いた長編小説です。下っ端ながら上官らの理不尽な言動にも、明晰な論理と超人的な記憶力を武器に立ち向かう東堂。ある日発生した事件で、特殊部落出身を理由に嫌疑をかけられた仲間を救うべく真相解明に乗り出します。
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競売ナンバー49の叫び
トマス・ピンチョン(著) , 志村 正雄(訳)
元恋人の不動産王・ピアスの遺産整理を任じられた人妻エディパ。その調査中、彼女は遺品の偽造切手コレクションを通じて、古くからアメリカに存在する反国家的な郵便組織を知ります。さらに行く先々で目にする謎の郵便ラッパのマーク。やがて彼女の前に、それまで知らなかった「もうひとつの世界」が浮かび上がってきます。そんな表題作のほか、短編を併録。
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2000年の夏、山形県の神町で立て続けに不可解な事件が発生し、町は不穏な空気に包まれます。ところが肝心の警官は重度のロリコン。おまけに他の住民も、悪徳市議、盗撮集団、コカイン中毒の主婦と、どこか歪んだ人物ばかり。彼らが織りなすドタバタ群像劇とミステリーと歴史ドラマが交錯する、荒唐無稽な長編小説です。
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