ブックキュレーターhonto編集員
生き残りをかけた戦いに挑むものたち。その闘いと生き様が胸を打つ本
気を抜けばこちらが命を失ってしまう。そんな状況のなかで戦いを挑む動物や人間たち。その戦いぶりや、生きざまを描いた本を集めました。ある限りの能力と知恵を使って生き延びようとする彼らから、学べるものとは――。生きるために全力を尽くす姿は、読む者に勇気と感動を与えるでしょう。
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地球上の生物たちが生き残るために身につけてきた「強さ」とは、どのようなものなのでしょうか。「負けない」「争わない」などのテーマごとに、その能力が突出した生物たちの生態をマンガと文章で解説します。彼らにとっての「強さ」とは能力であり、個性でもあります。自分にとっての「強さ」とはなんなのかを考えさせられます。
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オールド・テロリスト
村上龍（著）
ある老人からの爆破予告電話をきっかけに、元週刊誌記者のセキグチは巨大なテロ計画へと巻き込まれていきます。知力、体力、気力とどれをとっても若者のはるか上を行く老人たちのテロ行為は、日本の保安に対する脆弱性をあざ笑うように着々と実行されていきます。日本の安全神話は絶対ではないのだと感じる物語です。
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ベルカ、吠えないのか？
古川 日出男（著）
軍用犬の子孫たちが人間の友として、武器として過酷な運命に巻き込まれていく様子を描いた物語です。東西冷戦、民族紛争、麻薬組織など人間界での状況を背景に、イヌたちは能力を極限まで高め、神経を研ぎ澄まし、まるで別の生き物へと進化を遂げているかのようです。イヌと人間による世界の革命と言えるのかもしれません。
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