ブックキュレーターhonto編集員
奇妙な語り手の正体は?ありえない目線から語られる不思議な物語
私という語り手が語るのが「一人称小説」です。世の中に一人称の小説はたくさんありますが、そのすべてが「私=人間」というわけではありません。猫や死体、安楽椅子まで、何が語り出したとしても不思議ではないのです。何しろ空想の中では、どんなものでも口をきけるのですから・・・。予想外の目線から見た不思議なストーリーをお楽しみください。
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『わたしは逆さまになってある女のなかにいる』。そう語る「わたし」の正体は、なんと月齢10か月目の胎児でした。母親のお腹の中で生まれる日を待つ「わたし」の耳に、母親の話し声が聞こえてきます。それは愛人と組んで夫を殺す計画でした。外界の音を聞くことしかできない胎児を通して進行する事件を追った異色作です。
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「俺」こと正太郎は、真っ黒な毛並に胸と足だけが白い雄猫。ある日彼は、飼い主の推理作家に無理やり旅行に連れ出されてしまいます。ところがそこで連続殺人事件が発生!正太郎は朋輩のチャウチャウ犬サスケと美猫のトマシーナを相棒に推理を開始します。猫の目線から謎を解くキュートな一冊で、著者の猫愛があふれています。
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天外消失 世界短篇傑作集
早川書房編集部(編)
本書は傑作ばかりを収録したアンソロジーです。その中でも出色の1編がフレドリック・ブラウンの「後ろを見るな」。この短編の魅力は、なんといっても特異な一人称です。『これはただの小説だと思っているだろう?』小説の中から読者にそう語りかけてくる「わし」の正体がわかった時、衝撃に襲われること間違いなしです。
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小学校5年生の衛は、古道具屋で見かけた安楽椅子をすっかり気に入ってしまいます。古いけれど上質なその椅子を誕生日プレゼントに買ってもらった衛でしたが、その椅子がなんと話しかけてきて・・・!?文字通りの「安楽椅子探偵」が日常の謎を解く、楽しい連作短編集。ファンタジックでやさしい物語が、心を癒やしてくれます。
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