ブックキュレーターhonto編集員
人生の窮地で読みたい!笑って泣けるユーモラスなコミックエッセイ
心の病気や家庭の不和などは、今やいつ誰が直面してもおかしくない社会問題だといえるでしょう。しかし、そんな厄介な問題に持ち前のユーモアと前向きな思考で乗り越えてきた人たちもいます。ここではそんな人生の窮地に立たされた時に読めば前向きな気持ちになれて、力をもらえるコミックエッセイを紹介します。
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子どもを自身の支配下に置き、人生に有害な影響を与える「毒親」。著者もそんな毒親に育てられたひとりで、彼女の母は普段は明るくひょうきんながらもスイッチが入ると突如豹変してしまいます。距離を置こうとしても追い詰められてしまう様子は、実の家族ながら痛ましいものです。家族とは何か、その在り方について考えさせられます。
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元気いっぱいだった夫が、ある朝突然「死にたい」と妻である著者に伝えます。原因は会社での激務によるストレスでした。病の暗さにも負けず著者が理解を持って夫を支える様子が明るく描かれた本書は、出版当時はまだ世間にあまり知られていなかった「うつ病」の実情を広め、理解者を増やしました。
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落ち込みやすいガラスのハートをもつ女子大学生・ひーちゃんは、普通に生活していても突然不安に駆られたり、人に気を遣いすぎてしまうせいで友だちとの距離感に悩んだり、いつも心が大忙し。傍から見れば些細なことでもいちいち考え落ち込んでしまうひーちゃんに、現代人ならつい共感してしまうことでしょう。
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ほんわかした表紙ながらテーマは重く、「カルト村」という閉鎖的な場所で過ごした著者の19年間が描かれています。彼女の幼少期は、親子の強制別離や理不尽な食事制限、学校や病院に行けず、歯向かえば体罰をされるなど、「フツウ」な生活からは遠く離れた物事であふれていました。それらをあくまで客観的に描いた、著者の姿勢に感嘆の一冊です。
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